交通事故後に膝が痛い|原因・症状・治療・後遺症・慰謝料を解説

交通事故のあとに「膝をぶつけて痛い」「歩くと膝が痛む」「曲げ伸ばしがしにくい」「レントゲンでは異常なしと言われたのに痛みが続いている」と悩んでいませんか?

交通事故による膝の痛みは、単なる打撲だけでなく、膝関節捻挫、半月板損傷、靭帯損傷、軟骨損傷、骨折などが隠れていることがあります。また、事故直後は興奮や緊張によって痛みを感じにくく、数時間から数日経ってから腫れや痛みが強くなることもあります。

この記事では、交通事故によって膝が痛くなる原因、考えられるケガ、検査や治療、後遺症、慰謝料、整骨院での施術や鍼治療について詳しく解説します。

交通事故後に膝が痛くなる主な原因

交通事故では、膝に直接衝撃を受ける場合だけでなく、衝突した瞬間に足を踏ん張ったり、膝をひねったりすることで関節内部を損傷することがあります。そのため、外見上は大きな傷がなくても膝の内部に損傷が起きている可能性があります。

ダッシュボードなどに膝をぶつけた

自動車事故では、衝突の勢いによって膝をダッシュボードや車内に強く打ちつけることがあります。比較的軽い場合は打撲で済むこともありますが、衝撃が強ければ膝蓋骨や脛骨などの骨折、軟骨、半月板、靭帯などを損傷する可能性があります。

事故の瞬間に膝をひねった

衝突を避けようとして急激に身体をひねった場合や、ブレーキを強く踏み込んだ状態で身体に大きな力が加わった場合には、膝関節にも強いねじれが加わります。その結果、半月板や前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯などを傷めることがあります。

バイク・自転車事故で路面に膝を打ちつけた

バイクや自転車の事故では、転倒した際に膝を直接地面に打ちつけるケースがあります。擦り傷だけに見えても、強い打撲や骨折、関節内部の損傷が隠れていることがあるため注意が必要です。

交通事故による膝の痛みで考えられるケガ

「膝が痛い」という同じ症状でも、損傷している場所によって治療方法や回復までの期間は異なります。交通事故後の膝痛では、次のようなケガが考えられます。

膝の打撲

膝を車内や路面などに直接ぶつけることで起こります。痛み、腫れ、皮下出血、押したときの痛みなどがみられます。比較的軽い外傷と思われがちですが、痛みや腫れが強い場合には骨折などとの鑑別が必要です。

膝関節捻挫

膝に通常の可動範囲を超える力が加わることで、靭帯や関節周囲の組織が損傷します。事故後に「膝をひねった」「歩くとグラグラする」「方向転換すると痛い」という場合には注意が必要です。

半月板損傷

半月板は、太ももの骨とすねの骨の間にあるクッションのような組織です。事故の衝撃で膝にねじれが加わることで損傷することがあります。歩行時の痛みだけでなく、膝を曲げ伸ばしした際の引っかかり感、クリック音、膝が伸びなくなるロッキングなどがみられる場合があります。

膝靭帯損傷

膝には前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯などがあり、膝関節の安定性を保っています。交通事故による強い衝撃でこれらを損傷すると、腫れや痛みに加えて「膝が抜けそう」「膝がグラグラする」といった不安定感が残ることがあります。

骨折

強い衝撃では、膝蓋骨、大腿骨、脛骨などを骨折することがあります。強い腫れや激痛、足をつけない、膝を動かせないなどの症状がある場合には、速やかな医療機関の受診が必要です。

軟骨損傷

関節表面を覆っている軟骨が事故の衝撃によって傷つくことがあります。軟骨損傷はレントゲンだけでは判断が難しい場合があり、必要に応じてMRIなどの検査が検討されます。

こんな症状がある場合は注意

交通事故後に「膝が大きく腫れている」「歩くと強く痛む」「膝を曲げたり伸ばしたりできない」「階段の上り下りがつらい」「膝に水がたまっている感じがする」「膝がグラグラする」「曲げ伸ばしすると引っかかる」「急に膝が動かなくなる」「正座やしゃがむ動作ができない」「事故から数日経っても痛みが改善しない」「しびれや感覚の異常がある」といった症状がある場合は、単なる打撲と自己判断せず、整形外科などの医療機関で状態を確認することが大切です。

レントゲンで異常なしでも膝が痛いことはある?

交通事故後に「レントゲンでは異常なしと言われたけれど膝が痛い」というケースはあります。

レントゲンは骨折など骨の状態を確認するために重要な検査ですが、半月板、靭帯、軟骨などの軟部組織はレントゲンだけでは十分に確認できない場合があります。

そのため、膝の痛みや腫れ、不安定感、引っかかりなどが続く場合には、医師の診察を受け、必要に応じてMRIなどの検査を検討することが大切です。「骨に異常がない=膝に問題がない」とは限りません。

交通事故後の膝の検査

医療機関では、事故の状況、膝にどの方向から力が加わったか、痛む場所、腫れ、関節の動き、不安定性などを確認します。そのうえで必要に応じて画像検査を行います。

レントゲン検査

骨折や脱臼など、主に骨の異常を確認するために行われます。

MRI検査

半月板、靭帯、軟骨など、レントゲンでは確認しにくい組織を評価するときに用いられます。事故後の痛みや腫れが長引いている場合や、膝の不安定感、引っかかりなどがある場合には重要な検査になることがあります。

CT検査

複雑な骨折など、骨の状態をより詳しく確認する必要がある場合に行われることがあります。

交通事故後に膝が痛い場合は早めに受診する

交通事故直後は身体が興奮状態になっているため、膝を傷めていても痛みをあまり感じない場合があります。「少し痛いだけだから大丈夫」と放置せず、膝に痛みや違和感がある場合には早めに整形外科などの医療機関を受診してください。

また、交通事故によるケガとして補償を受ける場合には、事故と症状との関係を明確にすることも重要です。事故から受診まで長期間空いてしまうと、症状と交通事故との因果関係が問題になる可能性があります。

交通事故による膝の痛みの治療

治療方法は、打撲、骨折、半月板損傷、靭帯損傷など、診断されたケガの種類や重症度によって異なります。

事故直後に強い腫れや痛みがある場合には、患部を保護しながら状態を確認します。自己判断で強く揉んだり、無理なストレッチをしたりすることは避けましょう。

痛みや炎症の程度によっては、医師から鎮痛薬や外用薬などが処方される場合があります。また、状態に合わせて膝関節の可動域や筋力を回復させるリハビリテーションを行います。

骨折や重度の靭帯損傷、半月板損傷などでは、状態によって手術が検討されることもあります。

整形外科と整骨院は併用できる?

交通事故による膝のケガでは、まず整形外科などの医療機関で診察を受け、ケガの状態を確認することが大切です。整形外科では診断や画像検査、投薬などを受けられます。一方、整骨院では医師の診断内容や症状を踏まえながら、筋肉や関節周囲への施術などを行います。

整形外科へ定期的に通院しながら整骨院を併用するケースもあります。交通事故の保険を利用して整骨院へ通院する場合には、医師や保険会社にも確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

交通事故後の膝の痛みに鍼治療は使える?

鍼治療は、骨折した骨や断裂した靭帯そのものを元に戻す治療ではありません。そのため、交通事故後に膝が痛む場合には、まず医療機関で骨折や半月板損傷、靭帯損傷などの有無を確認することが優先されます。

一方、医療機関で診断や治療を受けているものの、膝周囲の筋肉の緊張や痛みなどが残っている場合には、身体の状態に応じて鍼施術を補助的に検討することがあります。

鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故後の膝の痛みに対して身体の状態を確認し、必要に応じて鍼施術を含めた施術を行っています。「整形外科でリハビリを受けているけれど痛みが残っている」「歩くと膝が痛い」といった場合もご相談ください。

交通事故による膝の痛みで残る可能性がある後遺症

膝の損傷が重い場合には、治療を続けても一定の症状が残ることがあります。

代表的なものとして、歩行や階段、立ち上がり、しゃがみ動作などでの痛み、膝を十分に曲げられない・伸ばしきれないといった可動域制限、靭帯損傷などによる膝の不安定感などがあります。

また、骨折、半月板損傷、靭帯損傷などの外傷をきっかけとして、長期的に膝関節へ負担がかかり、変形性膝関節症につながる場合もあります。

膝の症状が残った場合は後遺障害になる?

交通事故による膝のケガで治療を続けても症状が残った場合には、後遺障害等級認定を検討することがあります。ただし、「膝が痛い」というだけで自動的に後遺障害として認定されるわけではありません。

骨折後の関節可動域制限、靭帯損傷による関節の不安定性、神経症状など、残った障害の内容によって評価は異なります。医師の診断、画像所見、治療経過、症状の一貫性などが重要になるため、症状が残っている場合には主治医へ相談することが大切です。

交通事故で膝をケガした場合の慰謝料

交通事故の被害者が膝を負傷した場合、事故の状況やケガの程度などに応じて、治療費、通院交通費、休業損害、入通院慰謝料などが補償の対象になる場合があります。さらに後遺障害が認定された場合には、後遺障害慰謝料や逸失利益などが問題になることがあります。

自賠責保険では、傷害による損害について治療費、休業損害、慰謝料などを含め、被害者1人につき120万円が支払限度額となっています。傷害慰謝料は1日4,300円を基礎として、傷害の状態や実際の治療日数などを考慮して対象日数が決められます。

ただし、「通院回数を増やせば必ず慰謝料が増える」というものではありません。症状に応じて必要かつ適切な治療を受け、その経過を残しておくことが重要です。

また、交通事故の慰謝料には大きく分けて「自賠責基準」「任意保険会社が用いる基準」「弁護士基準(裁判基準)」があります。保険会社から提示された金額について疑問がある場合や、膝に重い障害が残った場合には、交通事故に詳しい弁護士へ相談する方法もあります。

交通事故後の膝の痛みを放置しないことが大切

事故後に膝が痛くても「歩けるから大丈夫」「レントゲンで異常がなかったから大丈夫」と考えてしまう方がいます。しかし、半月板や靭帯などの損傷はレントゲンだけでは分からないことがあります。

特に、腫れが続く、膝がグラグラする、曲げ伸ばしで引っかかる、階段がつらい、歩行時の痛みが続くといった場合には、早めに医療機関へ相談してください。適切な診断を受け、その後の状態に合わせて治療やリハビリを行うことが重要です。

千葉市で交通事故後の膝の痛みにお悩みの方へ

鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故後の膝の痛み、歩行時痛、膝周囲の筋肉の緊張などでお困りの方からご相談を受けています。整形外科へ通院している方や、他の医療機関・施術所に通っている方からのご相談も可能です。

交通事故による膝の痛みでは、まずケガの状態を正確に確認することが重要です。必要に応じて医療機関で検査・診断を受けながら、症状や回復段階に合わせて施術を行います。

「事故から膝の痛みが取れない」「歩くと痛む」「リハビリを受けているけれど違和感が残っている」などのお悩みがありましたら、鍼灸整骨院かまたきへご相談ください。

まとめ

交通事故後の膝の痛みには、打撲だけでなく、膝関節捻挫、半月板損傷、靭帯損傷、骨折、軟骨損傷などさまざまな原因があります。レントゲンで骨に異常がなくても、半月板や靭帯などが損傷している可能性があるため、痛みや腫れ、不安定感、引っかかりなどが続く場合には注意が必要です。

交通事故後に膝の症状がある場合には、早い段階で整形外科などを受診し、必要な検査と治療を受けることが重要です。症状が長期化した場合には後遺障害や慰謝料などが関係することもあるため、診断内容や治療経過を残しておくことも大切です。