交通事故後にストレートネックと診断された|むち打ちとの関係と改善方法

交通事故後にストレートネックと診断された|むち打ちとの関係と改善方法

交通事故で首を痛めて整形外科を受診し、

「ストレートネックになっています」

「首のカーブが少なくなっています」

と説明され、不安になっている方もいるのではないでしょうか。

ストレートネックという言葉から、

「交通事故で首の骨が真っすぐに変形したのではないか」

「首の骨がズレてしまったのではないか」

「一生元に戻らないのではないか」

と心配する方もいます。

しかし、一般にストレートネックと呼ばれる状態は、それだけで病名や交通事故による外傷を意味するものではありません。

首のレントゲン画像などで、本来前方へ緩やかにカーブしている頚椎の前弯が減少し、真っすぐに近く見える状態を表した呼び方です。

事故前から同じ状態だった可能性もあれば、事故後の痛みや筋肉の緊張、撮影時の姿勢などが影響している可能性もあります。

大切なのは、「ストレートネックという画像所見があるか」だけで判断することではなく、事故後にどのような症状が現れ、医師がどのような診断をし、どのような治療が必要と判断しているかを確認することです。

この記事では、交通事故後にストレートネックと説明された方に向けて、むちうちとの違い、考えられる症状、治療方法、整骨院を併用するときの注意点、慰謝料や後遺障害との関係を解説します。

ストレートネックとは?

人間の首は、7個の頚椎と呼ばれる骨が積み重なってできています。

横から見ると、健康な頚椎は一般的に前方へ緩やかなカーブを描いています。このカーブは「頚椎前弯」と呼ばれます。

ストレートネックとは、この頚椎前弯が少なくなり、画像上で首が真っすぐに近く見える状態を表す一般的な呼称です。

正式な病名として一つの疾患を示す言葉というよりも、頚椎の並び方を表す所見として使われることがあります。

首の骨がズレた状態ではない

ストレートネックは、首の骨が一つずつズレてしまった状態と説明されることがありますが、通常はそのような意味ではありません。

骨が実際に大きくズレる脱臼や不安定性がある場合は、ストレートネックという表現だけで済ませる状態ではなく、医療機関での詳しい評価が必要です。

首の痛みには、筋肉、靱帯、関節、椎間板、神経、骨など、さまざまな組織が関係することがあります。

事故後に「首の骨がズレています」と説明された場合は、

・脱臼や骨折があるのか
・頚椎前弯が減少しているという意味なのか
・事故前からある可能性がある所見なのか
・治療が必要な異常なのか

を医師へ確認してください。

ストレートネックだけで症状が出るとは限らない

画像でストレートネックが確認されても、必ず首や肩の痛みが出るとは限りません。

反対に、画像上のカーブが保たれていても、むちうちによる筋肉や靱帯の損傷で強い痛みが出ることがあります。

そのため、画像所見と自覚症状を分けて考える必要があります。

ストレートネックという言葉だけを見て、すべての症状の原因だと決めつけないことが大切です。

交通事故でストレートネックになる?

交通事故の衝撃が、頚椎の配列や首周辺の筋緊張に影響する可能性はあります。

ただし、事故後のレントゲンで頚椎前弯の減少が確認されても、それだけで「交通事故によって新しくストレートネックになった」と断定することは困難です。

考えられる状態には次のようなものがあります。

・事故前から頚椎前弯が少なかった
・事故後の痛みで首の筋肉が緊張している
・痛みを避ける姿勢によって首が真っすぐに見える
・撮影時の姿勢や首の角度が影響している
・むちうちによる首周辺の軟部組織損傷を伴っている
・加齢などによる頚椎の変化がある

事故前の画像が残っていなければ、事故の前後で頚椎の形がどう変化したかを直接比較できないこともあります。

交通事故前からあった場合も補償されないとは限らない

事故前からストレートネックの所見があったとしても、交通事故後に首の痛みや可動域制限などが新たに発生した場合、治療費や慰謝料が一切認められないとは限りません。

交通事故によって、事故前から存在した身体の状態が悪化することもあります。

重要なのは、

・事故前にはどのような症状があったか
・事故後にどの症状が現れたか
・症状がいつ始まったか
・事故後の診断内容
・治療経過
・仕事や日常生活への影響

を明確にすることです。

事故前から首こりなどがあった場合も、隠さず医師へ正確に伝えてください。

むちうちとは?

むちうちは、追突などの衝撃によって首が急激に動かされたあとに生じる症状の総称です。

医療機関では、頚椎捻挫、外傷性頚部症候群などと診断されることがあります。

交通事故の衝撃によって、首周辺の筋肉、靱帯、関節などに負担がかかり、次の症状が現れる可能性があります。

・首の痛み
・首を動かしにくい
・肩や背中の痛み
・頭痛
・めまい
・吐き気
・腕や手のしびれ
・疲労感
・集中しにくい
・睡眠の問題

むちうちの痛みは、事故直後より翌日以降に強くなる場合があります。

ストレートネックとむちうちの違い

ストレートネックとむちうちは、同じものではありません。

ストレートネック

頚椎の前弯が減少し、画像上で真っすぐに近く見える状態を表す呼び方です。

事故前から存在していた可能性もあり、それ自体が必ず痛みの原因になるわけではありません。

むちうち

交通事故などの衝撃をきっかけに、首周辺の組織へ負担がかかって発生する症状の総称です。

画像で明確な異常が確認できなくても、首の痛みや動かしにくさなどが現れる場合があります。

つまり、

「ストレートネックは画像上の形に関する所見」

「むちうちは事故後に生じる症状や外傷に関する診断」

という違いがあります。

両方が同時に存在することもある

事故後の検査でストレートネックを指摘され、同時に頚椎捻挫や外傷性頚部症候群と診断されることもあります。

その場合、事故後の症状がストレートネックだけによるものなのか、むちうちによるものなのかを患者自身が判断することは困難です。

画像所見だけでなく、事故状況、症状、診察結果、治療経過を総合して医師が判断します。

「炎症があるかどうか」だけでは区別できない

ストレートネックとむちうちの違いを「炎症があるか、ないか」だけで分けることはできません。

むちうちでも、画像検査で炎症や損傷が明確に確認できないことがあります。

また、事故後の痛みや筋緊張により頚椎のカーブが減少して見える可能性もあります。

診断は、炎症の有無だけでなく、次の内容を確認して行われます。

・事故状況
・痛む場所
・首の可動域
・圧痛
・筋力
・反射
・手足の感覚
・画像検査
・症状の経過

交通事故後に現れやすい症状

交通事故後にストレートネックを指摘された方では、次のような症状がみられる場合があります。

・首が重い
・首を動かすと痛い
・上を向きにくい
・左右を振り向きにくい
・肩や肩甲骨周辺が痛い
・後頭部が痛い
・頭痛がする
・腕や手がしびれる
・長時間座ると症状が悪化する
・寝起きに首が痛い
・めまいや吐き気がある

これらはストレートネックに特有の症状ではありません。

むちうち、椎間板の問題、神経への影響、頭部外傷などでも現れる可能性があります。

すぐに医療機関を受診すべき症状

次の症状がある場合は、整骨院やセルフケアよりも医療機関を優先してください。

・手足に力が入らない
・しびれが急に強くなった
・歩きにくい
・物を落とすようになった
・排尿や排便に異常がある
・強い頭痛がある
・繰り返し吐いている
・意識がぼんやりしている
・首や背中に非常に強い痛みがある
・呼吸が苦しい
・発熱を伴っている

交通事故による神経の損傷では、腕や手の感覚低下、筋力低下、動かしにくさなどが出る可能性があります。

自分で運転せず、必要に応じて119番へ連絡してください。

交通事故後はまず整形外科を受診する

事故後に首の痛みや違和感がある場合は、まず整形外科などの医療機関を受診してください。

医療機関では、次の対応を受けられます。

・医師による診察
・レントゲン検査
・必要に応じたCTやMRI
・薬の処方
・リハビリテーション
・診断書の作成
・専門科への紹介

整骨院では、画像検査、医師による診断、薬の処方、診断書の作成はできません。

交通事故後の首の痛みを、最初からストレートネックや筋肉の硬さだけの問題と判断しないことが重要です。

医師へ確認したいこと

ストレートネックと説明された場合は、次の点を医師へ確認しましょう。

・正式な診断名は何か
・頚椎捻挫も診断されているか
・骨折や脱臼はないか
・神経への影響はないか
・ストレートネックは事故前からあった可能性があるか
・追加検査は必要か
・仕事や運転を続けてもよいか
・避けるべき動作はあるか
・リハビリを始める時期
・今後の受診頻度

保険会社へ提出する診断書には、一般的に医師が判断した正式な傷病名が記載されます。

レントゲンで何が分かる?

レントゲンでは、主に骨折、脱臼、頚椎の配列、加齢変化などを確認します。

一方、筋肉、靱帯、椎間板、神経などの状態は、レントゲンだけでは十分に確認できない場合があります。

症状によっては、医師がCTやMRIなどの追加検査を検討します。

「レントゲンでストレートネックと言われたから、それが痛みの原因である」とは限りません。

改善方法は症状と時期によって異なる

交通事故後の治療では、事故直後の急性期と、その後の回復期で対応が異なる場合があります。

事故直後に強い痛みがある時期に、自己判断で首を強く揉んだり、無理に矯正したりすることは避けてください。

治療では次の方法が検討されます。

・薬による疼痛管理
・症状に応じた休息
・温熱または冷却
・運動療法
・理学療法
・姿勢や日常動作の指導
・段階的な活動再開
・必要に応じた専門科への紹介

長期間の安静は避ける

事故直後の1日から2日程度は休息が役立つ場合があります。

しかし、長期間にわたり首をまったく動かさず、寝たきりに近い状態を続けると、回復が遅れる可能性があります。

むちうちでは、過度な安静や長期間の固定よりも、症状に応じて段階的に身体を動かすことが重視されています。

いつから、どの程度動かしてよいかは、医師や理学療法士へ確認してください。

薬による治療

医療機関では、症状に応じて次の薬が検討されます。

・鎮痛薬
・消炎鎮痛薬
・筋肉の緊張を和らげる薬
・神経痛に対する薬
・湿布などの外用薬

痛み止めは、単に症状を隠すだけのものではありません。

痛みを抑えて睡眠や日常生活を保ち、必要な運動やリハビリを行いやすくする役割があります。

むちうちの治療では、痛みの管理と運動を組み合わせることがあります。

自己判断で服用を中止したり、量を増やしたりせず、医師や薬剤師の指示に従ってください。

運動療法

骨折、脱臼、重大な神経障害などが否定され、医師から許可が出たら、症状に応じた運動療法を行うことがあります。

主な目的は次のとおりです。

・首の可動域を保つ
・首や肩の過度な緊張を減らす
・姿勢を支える筋肉を使いやすくする
・日常生活の動作を戻す
・再発や症状悪化を防ぐ

強い痛みを我慢して行うものではありません。

運動中にしびれ、めまい、吐き気、強い頭痛などが出た場合は中止し、医師へ相談してください。

姿勢を整える

スマートフォンやパソコンを長時間使用すると、頭が身体より前に出る姿勢になりやすくなります。

事故前からこのような姿勢が続いていた場合、事故後の首や肩への負担が強く感じられることがあります。

次の点を見直しましょう。

・画面を目線に近い高さにする
・背もたれを使用する
・肘を机やアームレストで支える
・長時間同じ姿勢を続けない
・定期的に立ち上がる
・スマートフォンを低い位置で見続けない
・痛みを我慢して作業を続けない

理想的な姿勢を一日中固定することよりも、同じ姿勢を長時間続けないことが大切です。

枕の高さを見直す

枕が高すぎると、睡眠中も首が前へ曲がった状態になりやすくなります。

反対に、低すぎる枕が合わない人もいます。

適切な枕の高さは、体格、寝姿勢、マットレスの硬さなどによって異なります。

「ストレートネック専用」と表示された枕が、すべての人に合うわけではありません。

朝起きたときに症状が強い場合は、医師や理学療法士などへ相談しましょう。

自宅でできる運動の例

次の運動は、医師から首を動かしてよいと説明された場合に限って、痛みのない範囲で行います。

あごを軽く引く運動

背中を壁や椅子の背もたれにつけます。

視線を正面に保ったまま、あごを軽く後方へ引きます。

下を向くのではなく、頭全体を後ろへ移動させるように行います。

数秒保ったら力を抜きます。

首や腕に痛み、しびれ、めまいが出る場合は中止してください。

肩甲骨を寄せる運動

背筋を無理なく伸ばします。

肩をすくめず、左右の肩甲骨を背中の中央へ軽く寄せます。

数秒保ったら力を抜きます。

強く胸を反らしたり、痛みを我慢したりしないでください。

やってはいけないこと

事故後の身体の状態が確認できる前に、次のことをするのは避けましょう。

・首を勢いよく回す
・首を強くひねる
・痛みを我慢してストレッチする
・強い力で首を揉む
・自己判断で首の矯正を受ける
・しびれやめまいを我慢して運動する
・長期間にわたり自己判断で安静にする
・薬を自己判断で中止する
・痛みがあるのに飲酒する
・めまいや眠気がある状態で運転する

整骨院で施術を受けられる?

交通事故後の首や肩の症状について、整骨院で施術を受けられる場合があります。

ただし、ストレートネックの所見があるからといって、「整骨院が最も適している」と一律に判断することはできません。

まず医療機関で診断を受け、骨折、脱臼、神経障害、頭部外傷などがないか確認してください。

そのうえで医師と保険会社へ相談し、整形外科と整骨院を併用する方法があります。

整形外科と整骨院の役割

整形外科

・医師による診断
・画像検査
・薬の処方
・リハビリテーション
・診断書作成
・後遺障害診断書作成

整骨院

・柔道整復師による状態確認
・筋肉や関節への施術
・日常動作の一般的な助言
・医師の診断内容を踏まえた施術
・施術証明書などの作成

役割が異なるため、どちらか一方が優れているという関係ではありません。

整骨院での電気療法

整骨院では、症状に応じて電気刺激を用いた施術を行うことがあります。

電気療法の目的は、痛みの緩和や筋肉の緊張を減らすことなどです。

ただし、

「深部の筋肉を必ず柔らかくする」

「血管を広げて疲労物質を流す」

「ストレートネックを元の形に戻す」

といった効果を保証することはできません。

身体の状態や刺激への反応を確認しながら行います。

手技による施術

手技では、首、肩、背中などの筋肉や関節の状態を確認し、痛みのない範囲で刺激を加えることがあります。

事故直後や症状が強い時期に、首を強く揉む、急激にひねる、強い矯正を行うことは避ける必要があります。

施術中に頭痛、吐き気、しびれ、めまいなどが悪化した場合は直ちに中止し、医療機関へ相談してください。

鍼灸施術

医師と保険会社へ相談したうえで、首や肩の痛みに対して鍼灸施術を受ける場合があります。

鍼灸の効果や適応には個人差があります。

「鍼はほとんど痛くない」

「お灸の成分が皮膚から浸透して鎮痛する」

「全身を根本から改善できる」

といった説明を一律に行うことは適切ではありません。

鍼には出血、内出血、感染、気分不良などのリスクもあるため、説明を受けてから施術を受けてください。

自賠責保険や任意保険で鍼灸費用が認められるかについても、事前に保険会社へ確認が必要です。

筋力トレーニング

事故直後から強い筋力トレーニングを始めるのではなく、症状が落ち着き、医師から運動を許可されてから段階的に行います。

首だけでなく、肩甲骨周辺や体幹などを含めて運動する場合があります。

トレーニングの目的は、画像上のカーブを強制的に変えることではありません。

日常生活で首へかかる負担を減らし、必要な動作を行いやすくすることが目的です。

ストレートネックは元の形に戻る?

頚椎のカーブがどの程度変化するかは、年齢、骨や椎間板の状態、筋緊張、姿勢、症状などによって異なります。

治療や運動によって痛みや動かしにくさが改善しても、レントゲン上の形が必ず正常なカーブへ戻るとは限りません。

反対に、画像上でストレートネックが残っていても、症状が改善する人もいます。

治療の目的を「画像の形だけを戻すこと」にせず、次の改善を目標にしましょう。

・痛みを減らす
・首を動かしやすくする
・仕事や家事に戻る
・睡眠を取りやすくする
・症状が出にくい生活習慣を作る

交通事故の慰謝料は請求できる?

交通事故後に首の痛みなどが発生し、治療が必要と認められた場合は、治療費や通院交通費、休業損害などとともに、傷害慰謝料を請求できる可能性があります。

慰謝料は、ストレートネックという画像所見に対して定額で支払われるものではありません。

主に次の内容をもとに算定されます。

・医師の診断
・事故との因果関係
・治療期間
・実際の通院日数
・症状の程度
・治療の必要性
・入院の有無
・被害者の過失割合

診断書にストレートネックと書かれていない場合でも、頚椎捻挫などの診断で必要な治療を受けていれば、慰謝料の対象になる可能性があります。

事故前からストレートネックでも慰謝料をもらえる?

事故前から頚椎前弯の減少があったとしても、事故によって新たに首を負傷したことが認められれば、補償を受けられる可能性があります。

ただし、事故前から同じ症状で治療を受けていた場合などは、事故による悪化の範囲が問題になることがあります。

事故前の状態について聞かれた場合は、正確に回答してください。

過去の診療記録や画像が残っていれば、事故前後の状態を確認する資料になる場合があります。

ストレートネックで後遺障害は認定される?

ストレートネックという画像所見があるだけで、後遺障害が認定されるわけではありません。

交通事故によるケガの治療を続けても症状が残り、症状固定後に所定の審査を受け、後遺障害等級に該当すると判断された場合に認定されます。

後遺障害は、症状が残っているだけで必ず認められる制度ではありません。

むちうちに伴う首の痛み、しびれなどでは、症状と医学的所見によって第12級13号または第14級9号が問題になることがあります。

第12級13号

「局部に頑固な神経症状を残すもの」に該当すると判断された場合です。

一般的には、画像検査や神経学的検査などにより、残っている症状を医学的に説明できることが重視されます。

第14級9号

「局部に神経症状を残すもの」に該当すると判断された場合です。

画像上の明確な異常が確認できない場合でも、事故状況、症状の一貫性、治療経過などから医学的に説明できると判断されれば、認定される可能性があります。

ただし、ストレートネックだから12級、画像異常がないから14級という単純な区分ではありません。

後遺障害認定で確認される内容

後遺障害認定では、主に次の内容が確認されます。

・事故状況
・初診までの期間
・診断名
・事故直後からの症状
・症状が一貫しているか
・画像検査の結果
・神経学的検査の結果
・治療経過
・通院の中断がないか
・症状固定時の状態
・後遺障害診断書の内容
・事故前の首の症状や既往歴

「ストレートネックがある」という事実だけでなく、残っている症状と事故との関係を医学的に説明できるかが重要です。

6か月通院すれば認定される?

後遺障害認定に「6か月通院すれば必ず認定される」「100回通えば認定される」といった固定の基準はありません。

通院期間や回数は審査資料の一つですが、それだけで等級が決まるわけではありません。

症状がある場合は、回数を増やす目的で通院するのではなく、医師の治療方針に従って必要な通院を続けることが大切です。

後遺障害が認定された場合の補償

後遺障害として認定されると、等級や個別事情に応じて次の補償を受けられる可能性があります。

・後遺障害慰謝料
・逸失利益

逸失利益とは、後遺障害によって労働能力が低下し、事故がなければ得られたはずの将来の収入が減ることに対する損害です。

自賠責保険では、後遺障害の等級に応じて支払限度額が定められています。介護を要しない後遺障害の場合、第14級の支払限度額は75万円です。

この限度額は後遺障害慰謝料だけではなく、逸失利益などを含む後遺障害による損害全体の限度額です。

後遺障害申請を考える場合

症状が長期間続いている場合は、自己判断で申請時期を決めず、主治医へ相談してください。

確認したい内容は次のとおりです。

・現在の診断名
・追加検査の必要性
・治療継続の必要性
・症状固定を検討する時期
・後遺障害診断書の作成
・残っている症状の記載内容

後遺障害診断書は医師が作成します。

整骨院では後遺障害診断書を作成できません。

申請方法や保険会社との争いについて不安がある場合は、交通事故に詳しい弁護士などへ相談してください。

よくある質問

交通事故でストレートネックになりますか?

事故後の痛みや筋緊張によって頚椎のカーブが減少して見える可能性はあります。ただし、事故後の画像だけで交通事故によって新しく発生したと断定することは困難です。

ストレートネックは病気ですか?

一般に、頚椎前弯が減少して真っすぐに近く見える状態を表す呼び方です。それだけで特定の病気や症状の原因を意味するものではありません。

ストレートネックは首の骨がズレた状態ですか?

通常は、首の骨が一つずつズレた状態を意味するものではありません。骨折や脱臼などがある場合は、医療機関で別の診断と治療が必要になります。

ストレートネックとむちうちは同じですか?

同じではありません。ストレートネックは頚椎の配列を表す所見で、むちうちは事故後に生じる首周辺の症状や外傷の総称です。

ストレートネックとむちうちが同時に起こることはありますか?

事故後の検査でストレートネックを指摘され、同時に頚椎捻挫などと診断されることがあります。

事故前からストレートネックだった可能性はありますか?

あります。事故前の画像がなければ、事故の前後で頚椎のカーブが変化したか確認できないことがあります。

事故前からストレートネックだと補償されませんか?

事故によって新たなケガや症状の悪化が認められれば、治療費や慰謝料などが補償される可能性があります。

交通事故後は何科へ行けばよいですか?

まず整形外科を受診するのが一般的です。強い頭痛、嘔吐、意識障害などがある場合は、救急科や脳神経外科を受診してください。

レントゲンでストレートネックと言われたらMRIも必要ですか?

すべての人にMRIが必要なわけではありません。しびれ、筋力低下、強い痛みなどを踏まえて医師が判断します。

ストレートネックは痛み止めでは改善しませんか?

痛み止めは疼痛管理の重要な方法です。症状に応じて運動療法や理学療法などを組み合わせる場合があります。

首を強く揉めば改善しますか?

事故直後や診断前に首を強く揉むことは避けてください。骨折、神経障害などがないことを医療機関で確認する必要があります。

首の矯正を受けてもよいですか?

事故後の身体の状態が確認できる前に、首を急激にひねるような施術を受けることは避けてください。先に医師へ相談しましょう。

長期間安静にした方がよいですか?

事故直後の短い休息は役立つ場合がありますが、過度な安静や長期固定は回復を遅らせる可能性があります。医師の指示に従って段階的に動かしてください。

ストレッチはいつからできますか?

骨折や神経障害などがなく、医師から首を動かしてよいと説明されてから、痛みのない範囲で始めます。

ストレートネックは筋トレで元に戻りますか?

運動によって症状や姿勢が改善する可能性はありますが、レントゲン上のカーブが必ず正常に戻るとは限りません。

整骨院へ通えますか?

医療機関を受診し、医師と保険会社へ相談したうえで整骨院を併用できる場合があります。

整骨院だけへ通ってもよいですか?

事故後はまず医療機関で診断と必要な検査を受けてください。整骨院では画像検査、薬の処方、診断書作成はできません。

整形外科と整骨院は併用できますか?

医師と保険会社へ相談したうえで、整形外科へ定期的に通いながら整骨院を併用できる場合があります。

鍼灸施術は保険で受けられますか?

医師の指示や保険会社の承認などが必要になる場合があります。施術を始める前に確認してください。

ストレートネックでも慰謝料を請求できますか?

事故によって首を負傷し、必要な治療を受けたことが認められれば、傷害慰謝料を請求できる可能性があります。

慰謝料はストレートネックの程度で決まりますか?

ストレートネックの画像所見だけで決まるものではありません。治療期間、通院日数、診断内容、症状などをもとに算定されます。

ストレートネックで後遺障害12級になりますか?

画像所見だけで12級になるわけではありません。症状を医学的に説明できる画像や神経学的所見などが重視されます。

ストレートネックで後遺障害14級になりますか?

事故状況、症状の一貫性、治療経過などから神経症状が医学的に説明できると判断されれば、14級9号が問題になることがあります。

6か月通院すれば後遺障害が認定されますか?

通院期間だけでは決まりません。事故との因果関係、診断、症状、検査結果、治療経過などが総合的に審査されます。

後遺障害診断書は整骨院で書いてもらえますか?

書いてもらえません。後遺障害診断書は医師が作成します。

症状固定は保険会社が決めますか?

症状固定は医学的な判断であり、基本的には治療経過を確認している医師が判断します。

後遺障害が認定されると何を請求できますか?

等級や個別事情に応じて、後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できる可能性があります。

鍼灸整骨院かまたきでの対応

鍼灸整骨院かまたきでは、千葉市で交通事故後の首、肩、背中などの痛みに関する相談を受け付けています。

事故後にストレートネックと説明された場合でも、まず整形外科などの医療機関で正式な診断を受けてください。

当院では、医師の診断内容や現在の症状を確認したうえで、整形外科との併用や整骨院へ通う際の一般的な手続きについてご案内します。

施術では、身体の状態を確認し、無理のない範囲で首や肩周辺への施術、日常動作の助言などを行います。

当院では次のことはできません。

・医師による診断
・レントゲン、CT、MRI検査
・薬の処方
・診断書の作成
・後遺障害診断書の作成
・保険金や損害賠償の法的交渉

手足の脱力、歩行障害、強いしびれ、激しい頭痛、繰り返す嘔吐などがある場合は、整骨院への来院より医療機関を優先してください。

慰謝料、過失割合、後遺障害申請などの法的判断については、保険会社や交通事故に詳しい弁護士へご相談ください。

まとめ

ストレートネックは、首の骨がズレた状態や、それだけで一つの病気を意味する言葉ではありません。

一般的には、画像上で頚椎の前弯が減少し、首が真っすぐに近く見える状態を表します。

交通事故後にストレートネックと説明された場合でも、

・事故前から存在していた
・事故後の痛みや筋緊張が影響した
・撮影時の姿勢が影響した
・むちうちを同時に発症している

など、複数の可能性があります。

交通事故後は次の順番で対応しましょう。

・整形外科などの医療機関を受診する
・正式な診断名を確認する
・骨折や神経障害がないか確認する
・医師の指示に従って治療する
・長期間の過度な安静を避ける
・許可を得て段階的に運動する
・整骨院へ通う前に医師と保険会社へ相談する
・自己判断で強い矯正やストレッチをしない
・症状が残っている状態で示談しない

ストレートネックという画像所見だけで、慰謝料や後遺障害の有無が決まるわけではありません。

後遺障害認定では、事故との因果関係、症状の一貫性、画像や神経学的所見、治療経過などが総合的に審査されます。

症状が長引く場合は、主治医へ治療方針や追加検査の必要性を相談し、必要に応じて交通事故に詳しい弁護士へ相談しましょう。