
交通事故による症状で手や腕、足にしびれを感じる方がいます。軽度のしびれでは、放置してしまう方もいるようですが、しびれ放置していても良くはなりません。それどころか、そのまま何もせず放置することで悪化してしまう可能性もあります。しびれが治まるのを待っていては数年後、その先まで症状が残ってしまう可能性もあります。
ここでは、交通事故後にしびれ症状が出る原因や対処法など詳しく解説していきます。
交通事故による「しびれ」とは?
手足のしびれを訴えたのに「むちうち」と診断を受けた、という声をよく耳にします。
むちうちは一般的には首の症状というイメージがあるようで、「むちうち」と「手足のしびれ」は一見別のものと思われるようですが、実は深い関係にあり、しびれは、むちうちからくる症状の1つです。
交通事故後に起こるしびれは、交通事故直後では感じなかったものが、事故から数日経ってから徐々に感じてくる方が多いのが特徴です。
しびれが出る原因
むちうちは首の周りの筋肉を傷めることで起こりますが、首を傷めたことにより、首の周りの筋肉や関節が硬くなり中を通っている神経を圧迫します。その結果手足にしびれが発生します。
むちうちによるしびれの症状が出るものは主に以下の3つです。
筋肉圧迫型

むちうちによるしびれの約8割は筋肉圧迫型です。
交通事故の衝撃によって、首が鞭を打ったようにしなり、筋肉が固くなることで神経が圧迫をうけます。この圧迫が強い場合、手や足にしびれ症状が起こります。
そのため、この症状はむちうちが起きている首の筋肉をやわらげ、血行を良くすることで緩和されてきます。
神経根症状型

交通事故の衝突による強い力が椎間板を変形させ神経根を圧迫します。 神経根とは、脳と脊髄をつなぐ重要な神経です。むちうちの症状が神経根まで達している場合、知覚や反射の異常などの神経症状があらわれます。一般的には左右どちらか一方にのみ症状が出ます。肩から腕、手にかけて痛みやしびれ、重だるさを感じます。
脊髄症状型

強い衝撃が身体にかかったときに、約1割の確率で脊髄症状型を発症します。
むちうちの症状の中で最も重い症状です。頸椎の中を通っている脊髄にダメージを負った状態であり手術が必要になります。
脊髄を損傷すると下肢に症状が出るため、足のしびれや麻痺症状があらわれます。その他、知覚異常や排せつ障害などを伴い、後遺症として残る深刻な症状があります。
交通事故によるしびれの特徴
むちうちの衝撃によって硬くなった筋肉が、首の神経を徐々に圧迫していきます。交通事故直後は何ともなかったが、時間が経つほどにしびれとしてあらわれて来ることが多いです。
主にむちうちが原因で症状が出ているため、手足のしびれている部分だけ対処したところで症状は改善されません。
たとえば、腕のしびれを感じている方は、しびれが出る前から、首や背中の痛み、重だるさを感じていたのではないでしょうか?
硬くなった筋肉がなかなか元に戻らないことで神経が圧迫されしびれの症状が発生したと考えられます。
しびれを感じているときの対処法
日常生活に支障をきたさない程度のしびれでもずっと続くのは鬱陶しいものです。
しびれは、筋肉が神経を圧迫することで発生するため、血流を改善させることで緩和されます。
血流を良くし筋肉を柔軟にすることでしびれの症状が緩和されます。
- 軽い運動やストレッチ
- 入浴の際、湯船に浸かる
- マッサージ
など、血流が良くなることで硬くなった筋肉がほぐれ、神経の圧迫を解消させることができます。
自宅で出来る運動法
しびれの起きている部位で運動法が違ってきます。運動やストレッチはきついくらいにはやらず、心地良い程度で無理せずに行いましょう。
腕や手がしびれている
わきの下や背中の血行を促進させます。わきの下や背中を伸ばすストレッチがおすすめです。
- 手のひらを天井に向けて両手を組み、グーっと上に伸びます。そのまま左右に倒し、脇を伸ばしていきます。
- 腕を前に突き出して両手を伸ばしたまま手を組みます。おなかに力を入れ、背中を伸ばすように組んだ腕をさらに前に突き出します。
- わきの下にホッカイロをはさんだり、丸めたタオルを挟んで刺激することで血流の改善をはかります。
お尻や足がしびれている
お尻や股関節を意識して伸ばします。
- 足を前後に開き、重心を下げ、股関節の前の方を伸ばしていきます。
- 椅子に座った状態で、片足をもう一方の膝の上に組みそのまま身体を前の方に倒していきます。
- 骨盤を柔らかくするために、フラフープを回すように腰を回転させます。上半身が動かないように腰だけが回転するように意識して回します。
整骨院での施術
交通事故治療は整形外科などの病院だけではなく、整骨院での施術も可能です。
整骨院では、画像診断では特に異常の見当たらない痛みやしびれに対しての施術も得意としています。
筋肉や関節を動かし、反射をみてしびれの原因にアプローチしていきます。
主な施術は手技療法になりますが、状態をみて電気療法や鍼なども取り入れて症状の改善に努めます。
まとめ
交通事故が原因で発生するしびれの症状は放置していても良くはなりません。それどころか、時間とともに悪化することもあるので早めの対処が肝心です。
しびれの起きている部分で原因が違ってきます。まずは整形外科に行って診断をしてもらうのが良いでしょう。
鍼灸整骨院かまたきでは交通事故治療にも力を入れて取り組んでいます。こまめな通院で交通事故の後遺症を残さないようにしましょう。
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