交通事故による腕神経叢損傷|原因・症状・治療法・後遺症・慰謝料を専門院が解説

交通事故後に、

「腕が上がらなくなった」

「手や指に力が入らない」

「肩から腕にかけて強い痛みやしびれが続いている」

「握力が事故前より大きく落ちた」

といった症状が現れた場合、腕神経叢(わんしんけいそう)が損傷している可能性があります。

腕神経叢とは、首から肩を通って腕や手へ伸びている神経の集まりです。

交通事故、特にバイク事故や強い衝突事故では、首と肩が強く引き離されたり、肩周辺へ直接大きな衝撃が加わったりすることで腕神経叢を損傷することがあります。

軽度の損傷では時間の経過とともに回復することがありますが、神経が断裂したり脊髄から神経根が引き抜かれたりした重症例では、自然回復が難しく、神経再建手術などが必要になる場合があります。

また、治療後も腕や手の麻痺、筋力低下、しびれ、神経痛などが残れば、交通事故の後遺障害等級認定を検討することがあります。

鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故による腕神経叢損傷について、まず整形外科など専門の医療機関で診断・治療を受けることを優先しています。

そのうえで、

「リハビリを続けているが肩や腕の痛みが残っている」

「治療終了後も筋肉の緊張や痛みがある」

といった方について、医師の治療方針を確認しながら補完的な施術をご相談いただけます。

腕神経叢そのものの断裂や神経根引き抜き損傷を、整骨院や鍼治療で治すことはできません。

この記事では、交通事故による腕神経叢損傷の原因、症状、検査、治療法、後遺症、後遺障害、慰謝料について詳しく解説します。

腕神経叢とは?

腕神経叢とは、首から出た複数の神経が集まり、肩から腕、手、指へ向かって枝分かれしていく神経のネットワークです。

主に第5頚神経から第8頚神経、第1胸神経によって構成されています。

これらの神経は、

肩を上げる

肘を曲げる

手首を動かす

指を曲げる

物を握る

腕や手の感覚を感じる

といった上肢の運動や感覚に関係しています。

そのため、腕神経叢を損傷すると、損傷した場所によって肩だけが動かしにくくなるケースから、腕や手全体が動かなくなる重症例まで症状に大きな差があります。

交通事故による腕神経叢損傷とは?

交通事故の強い衝撃によって腕神経叢が引き伸ばされたり、圧迫されたり、断裂したりする外傷です。

特に、

バイク事故

自転車事故

高速道路での衝突

車外へ投げ出された事故

肩から路面へ転倒した事故

など、大きな外力が加わる事故で発生する可能性があります。

交通事故後に腕や手が動きにくくなった場合でも、必ず腕神経叢損傷とは限りません。

頚椎損傷、椎間板ヘルニア、神経根損傷、脊髄損傷、肩関節損傷などでも似た症状が起こるため、専門医による診断が重要です。

交通事故で腕神経叢を損傷する主な原因

首と肩が強く引き離される

腕神経叢損傷で代表的なのが「牽引損傷」です。

事故の衝撃によって頭や首が一方向へ動き、肩や腕が反対方向へ引っ張られると、首から腕へ伸びている神経へ強い張力が加わります。

バイク事故でライダーが投げ出された場合などに起こる可能性があります。

損傷の程度によっては神経が引き伸ばされるだけでなく、神経そのものが断裂することもあります。

肩へ直接強い衝撃が加わる

転倒時に肩を路面へ強く打ち付けたり、車体やガードレールなどに肩周辺をぶつけたりすると、腕神経叢が圧迫・損傷する可能性があります。

神経根引き抜き損傷

非常に強い牽引力が加わると、神経が脊髄から出る部分で引き抜かれることがあります。

これを神経根引き抜き損傷といいます。

腕神経叢損傷の中でも重症な損傷で、自然な神経再生が難しいため、神経移行術などの高度な治療が検討されることがあります。

鎖骨骨折や肩周辺の骨折

交通事故では、鎖骨や肩周囲を骨折することがあります。

骨折の位置や程度によっては、近くを通る腕神経叢を同時に損傷することがあります。

肩関節脱臼

肩関節が脱臼すると、関節周囲の神経が強く引き伸ばされたり圧迫されたりすることがあります。

事故後に肩が外れたことに加え、

腕が上がらない

感覚がおかしい

手に力が入らない

といった症状があれば、神経損傷についても確認する必要があります。

腕神経叢損傷には重症度がある

腕神経叢損傷は、単に「神経を傷めた」という一種類のケガではありません。

神経の損傷程度によって回復の可能性や治療方法が異なります。

神経が一時的に障害された状態

神経の連続性が保たれており、一時的に神経伝達が低下している程度であれば、時間の経過とともに改善する可能性があります。

神経が強く損傷した状態

神経内部が傷ついていても外側の構造が保たれている場合、神経が再生する可能性があります。

ただし、回復には長期間かかることがあります。

神経が断裂した状態

神経の連続性そのものが失われている場合は、自然回復が難しくなることがあります。

神経縫合や神経移植などの手術が検討されます。

神経根が脊髄から引き抜かれた状態

最も重い損傷の一つです。

神経根そのものを元に戻すことが難しいため、別の正常な神経を利用する神経移行術などが検討されます。

腕神経叢損傷のタイプ

腕神経叢のどの部分が損傷したかによって症状が変わります。

上位型

主に上側の腕神経叢が損傷するタイプです。

肩を上げる

肘を曲げる

といった動作が難しくなることがあります。

一方で、手や指の動きが比較的保たれるケースがあります。

下位型

主に下側の腕神経叢が損傷するタイプです。

手や指の運動、握力などに強い障害が出る場合があります。

全型

腕神経叢の広い範囲が損傷している状態です。

肩から腕、手、指まで大きな麻痺が出る可能性があります。

重症例では上肢全体を自力でほとんど動かせなくなることもあります。

交通事故による腕神経叢損傷の症状

腕や手のしびれ

代表的な症状の一つです。

肩から上腕、前腕、手、指にかけて、

ピリピリする

ジンジンする

電気が走る

感覚が鈍い

などの異常感覚が現れることがあります。

どの部分がしびれるかは、損傷した神経によって異なります。

腕が上がらない

肩の運動に関係する神経が障害されると、自分の力で腕を上げにくくなることがあります。

単なる肩の痛みではなく、力そのものが入らないケースがあります。

肘を曲げられない

上位腕神経叢の損傷では、上腕二頭筋などがうまく働かず、肘を曲げる力が低下することがあります。

握力低下

手や指に関係する神経が障害されると、

ペットボトルを開けられない

箸を使いにくい

物を落としてしまう

ボタンを留めにくい

といった症状が現れることがあります。

腕や手の麻痺

重症例では、一部または上肢全体に麻痺が起こることがあります。

「痛くて動かせない」のか、「筋肉へ神経の指令が届かず動かせない」のかを評価することが重要です。

感覚低下

手や腕を触られても、

感覚が鈍い

左右で感覚が違う

熱さや冷たさを感じにくい

といった症状が出る場合があります。

神経障害性疼痛

神経そのものが損傷すると、通常の筋肉痛とは異なる強い神経痛が生じる場合があります。

患者さんによって、

焼けるように痛い

電気が走る

針で刺されるように痛い

何もしていなくても痛い

と表現されることがあります。

神経根引き抜き損傷などでは、慢性的な強い疼痛が問題になる場合があります。

筋肉の萎縮

神経から筋肉へ十分な信号が届かない状態が続くと、筋肉が細くなっていくことがあります。

左右の腕を比べると、患側の腕が明らかに細くなることがあります。

事故後に次の症状があれば早めに医療機関へ

交通事故後に、

腕や手が突然動かなくなった

握力が急激に落ちた

広範囲に感覚がない

強い神経痛がある

肩から手まで麻痺している

といった症状がある場合は、できるだけ早く整形外科などを受診してください。

重度の腕神経叢損傷では、自然回復を待つべき損傷なのか、神経再建を検討すべき損傷なのかを早期に判断することが重要になります。

腕神経叢損傷の検査・診断

腕神経叢損傷は、レントゲンだけで神経の状態を確認することはできません。

複数の検査を組み合わせて評価します。

神経学的診察

医師が、

肩を上げられるか

肘を曲げられるか

手首を動かせるか

指を動かせるか

握力

感覚

反射

などを確認し、どの神経が障害されている可能性があるか判断します。

レントゲン

神経そのものは映りませんが、

鎖骨骨折

肩関節脱臼

頚椎骨折

など、同時に生じた骨・関節の損傷を確認するために行われます。

MRI

頚部から鎖骨上部などをMRIで確認します。

神経根引き抜き損傷では、脊髄液の漏れや外傷性髄膜瘤などが確認される場合があります。

CT

骨折や骨の状態などを詳しく確認する目的で行われることがあります。

筋電図検査

筋肉の電気的活動を調べ、神経から筋肉へ信号が正常に届いているか評価します。

神経伝導検査

神経を電気刺激し、信号がどの程度伝わっているかを確認します。

MRIなどと組み合わせることで、損傷した場所や程度を評価する材料になります。

交通事故による腕神経叢損傷の治療法

治療方法は、

損傷した場所

神経損傷の程度

自然回復の可能性

患者さんの年齢

受傷からの期間

などによって異なります。

保存療法

自然回復が期待できる損傷では、経過を観察しながら薬物療法やリハビリを行います。

薬物療法

痛みの種類に応じて、

一般的な鎮痛薬

神経障害性疼痛に使用する薬

などが処方されることがあります。

神経障害性疼痛では通常の消炎鎮痛薬だけでは十分な効果が得られない場合があります。

使用する薬は症状や持病などによって異なるため、医師の指示に従ってください。

リハビリテーション

腕神経叢損傷ではリハビリも重要です。

麻痺によって腕を動かせない状態が続くと、

関節拘縮

筋肉の萎縮

筋力低下

肩関節の硬さ

などが進む可能性があります。

理学療法や作業療法では、

関節可動域訓練

筋力訓練

残っている筋肉の機能訓練

日常生活動作訓練

などを症状に応じて行います。

神経が回復するまでには時間がかかるため、長期間のリハビリが必要になることがあります。

手術療法

自然回復が期待できない神経損傷では、手術が検討されます。

神経縫合術

切断された神経の状態によっては、神経同士をつなぐ手術が行われる場合があります。

神経移植術

損傷部分をそのままつなぐことが難しい場合、別の場所から採取した神経を移植して神経の再生経路をつくります。

神経移行術

神経根が脊髄から引き抜かれている場合などには、損傷した神経を直接修復できないことがあります。

このような場合、正常に働いている別の神経を利用して麻痺した筋肉へ神経信号を送る神経移行術が行われることがあります。

筋移行術など

神経が十分に回復しなかった場合でも、残っている筋肉を利用して機能を再建する手術が検討されることがあります。

治療内容は損傷状態によって大きく異なるため、腕神経叢損傷を扱う専門医の診察が重要です。

腕神経叢損傷はどのくらいで治る?

回復期間は損傷の程度によって大きく異なります。

軽度の神経障害で自然回復するケースもあれば、神経再建手術後に長期間リハビリが必要なケースもあります。

神経の回復は骨折のように、

「○週間で必ず治る」

と単純に決めることはできません。

受傷から時間が経過して少しずつ筋力が戻る場合もあります。

一方、神経根引き抜き損傷などでは自然回復が期待できない場合があります。

そのため、経過観察中も定期的に、

筋力

感覚

筋電図

神経伝導

などを確認し、回復状況を評価することが重要です。

交通事故による腕神経叢損傷の後遺症

治療を続けても神経機能が十分に回復しない場合、後遺症が残る可能性があります。

腕や手の筋力低下

事故前と比べて、

腕を持ち上げられない

重い物を持てない

握力が戻らない

といった状態が残ることがあります。

上肢の麻痺

重症例では肩、腕、手、指の一部または広い範囲に麻痺が残ることがあります。

感覚障害

しびれや感覚低下などが長期的に残ることがあります。

慢性的な神経痛

神経損傷による痛みが長期間続く場合があります。

通常の筋肉痛とは異なり、電撃痛や焼けるような痛みとして残ることがあります。

筋萎縮

神経支配が回復しない筋肉では萎縮が進み、患側の腕が細くなることがあります。

関節拘縮

腕を十分動かせない期間が長くなることで、肩、肘、手首、指などの関節が硬くなる可能性があります。

仕事への影響

腕神経叢損傷では、

建設業

運送業

製造業

美容師

調理師

介護職

デスクワーク

など、腕や手を使用する幅広い仕事へ影響する可能性があります。

特に利き手側を損傷すると、仕事だけでなく食事、着替え、運転などの日常生活にも大きな影響が生じることがあります。

腕神経叢損傷は後遺障害の対象になる?

治療を続けても腕や手の機能障害、麻痺、感覚障害などが残り、医師から症状固定と判断された場合には、自賠責保険の後遺障害等級認定を申請できる可能性があります。

自賠責保険の後遺障害は、事故によるケガと残った障害との相当因果関係があり、将来にわたって回復困難と見込まれる障害が医学的に認められる場合に審査対象となります。

腕神経叢損傷という診断名だけで等級が決まるものではありません。

実際に残った機能障害や神経症状などをもとに評価されます。

後遺障害申請で重要になる資料

腕神経叢損傷では、

MRI

筋電図

神経伝導検査

筋力評価

可動域検査

感覚検査

筋萎縮の状態

手術記録

リハビリ記録

後遺障害診断書

などが重要な資料になる可能性があります。

特に、

「腕が動かしにくい」

という本人の訴えだけでなく、その症状を医学的に裏付ける検査結果が重要になります。

交通事故による腕神経叢損傷の慰謝料

交通事故によって腕神経叢損傷を負った場合は、損害内容に応じて複数の補償を請求できる可能性があります。

治療費

事故による腕神経叢損傷の診察、検査、入院、手術、リハビリなどについて、必要かつ相当な治療費が損害となる可能性があります。

入通院慰謝料

事故によるケガの治療のために入院や通院をした精神的・肉体的苦痛に対する慰謝料です。

金額は治療期間、ケガの程度、採用される算定基準などによって異なります。

休業損害

事故による腕神経叢損傷のため仕事を休み、収入が減少した場合には休業損害を請求できる可能性があります。

後遺障害慰謝料

後遺障害等級が認定された場合は、入通院慰謝料とは別に後遺障害慰謝料を請求できる可能性があります。

逸失利益

麻痺や筋力低下などによって労働能力が低下し、将来の収入が減少すると認められる場合には逸失利益が損害となる可能性があります。

自賠責保険でも、後遺障害による損害には逸失利益や慰謝料等が含まれています。

慰謝料はいくらになる?

腕神経叢損傷だから一律に慰謝料が○万円と決まっているわけではありません。

金額は、

治療期間

入院期間

後遺障害等級

残った麻痺の程度

仕事への影響

収入

過失割合

慰謝料の算定基準

などによって変わります。

特に重度の麻痺が残った場合は、慰謝料だけでなく逸失利益なども大きな争点になる可能性があります。

自賠責保険の補償

自賠責保険では、傷害による損害について、治療関係費、休業損害、慰謝料などを合わせて被害者1人につき120万円が支払限度額となっています。

後遺障害が認定された場合は傷害部分とは別に、等級に応じた後遺障害の補償があります。

後遺障害による自賠責保険の支払限度額は、介護を要する重度障害を除く一般的な後遺障害で第1級3,000万円から第14級75万円までです。

これは「慰謝料だけ」の金額ではなく、逸失利益や慰謝料等を含む自賠責保険上の支払限度額です。

後遺障害が残りそうな場合は早めに相談を

腕神経叢損傷では、後遺障害認定や逸失利益の問題が複雑になることがあります。

特に、

腕全体に麻痺が残っている

握力がほとんど戻らない

利き腕を損傷した

仕事へ復帰できない

神経再建手術を受けた

強い神経痛が残っている

といったケースでは、交通事故に詳しい弁護士へ相談することも検討するとよいでしょう。

医療上の診断や治療は医師が行い、慰謝料や後遺障害、過失割合などの法律上の問題は弁護士などの専門家へ相談するという役割分担が重要です。

腕神経叢損傷に対する鍼治療について

事故後にリハビリを続けていても、

肩周辺の筋肉が硬い

腕をかばって首や背中まで痛い

慢性的な筋肉痛が残っている

といった症状が残る場合があります。

そのようなケースで、鍼治療が補完的な施術として検討されることがあります。

ただし、鍼治療によって断裂した腕神経叢をつなげたり、脊髄から引き抜かれた神経根を再生させたりすることはできません。

腕神経叢損傷そのものに対する治療は、整形外科など専門医による診断・治療が中心です。

鍼治療で対応を検討する症状

医師による治療やリハビリを継続したうえで、

肩や首周囲の筋緊張

腕をかばうことによる筋肉痛

事故後に残る周辺部の痛み

などについて、症状に応じて鍼治療を検討することがあります。

神経損傷が疑われる段階で整骨院だけへ通うことはおすすめできません。

まず医療機関で適切な検査を受けてください。

鍼灸整骨院かまたきへご相談ください

鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故後に整形外科で診断や治療を受け、

「リハビリを続けているが肩や腕の痛みが残っている」

「治療終了後も首や肩周辺の筋肉が硬い」

「事故後から腕をかばい、別の場所まで痛くなっている」

といった方からのご相談を受け付けています。

腕神経叢損傷は重症になる可能性がある神経損傷です。

当院で腕神経叢損傷そのものを診断したり、断裂した神経を治療したりすることはできません。

腕や手の麻痺、急激な筋力低下、広範囲の感覚障害などがある場合は、まず専門の医療機関で診察を受けてください。

そのうえで、残っている筋肉の緊張や痛みなどについて補完的な施術を検討します。

よくある質問

腕神経叢損傷とはどのようなケガですか?

首から肩、腕、手へ伸びる神経の束である腕神経叢が、交通事故などの強い外力によって引き伸ばされたり、断裂したりするケガです。

損傷部位によって、肩が上がらない、肘を曲げられない、握力が低下する、腕や手が麻痺するといった症状が現れます。

バイク事故で腕神経叢損傷になることはありますか?

あります。

バイク事故で身体が投げ出され、首と肩が強く引き離された場合などに腕神経叢が損傷することがあります。

日本整形外科学会でも、オートバイ走行中の転倒などが外傷性腕神経叢損傷の代表的な原因として挙げられています。

腕神経叢損傷はレントゲンで分かりますか?

レントゲンでは神経そのものを直接確認することはできません。

神経損傷についてはMRIや電気生理学的検査などを使用し、損傷した場所や程度を評価することがあります。

レントゲンやCTは骨折や脱臼などを確認するために使用されます。

腕神経叢損傷は自然に治りますか?

軽度の損傷では自然回復することがあります。

一方、神経が断裂している場合や神経根が脊髄から引き抜かれている場合などは、自然回復が難しく、神経移植術や神経移行術などが検討されることがあります。

腕神経叢損傷の手術はいつ行いますか?

手術が必要かどうかや時期は、損傷部位、損傷程度、自然回復の可能性などによって異なります。

自然回復が期待できない損傷では、早い段階で神経再建の可能性を専門医が判断することが重要です。

リハビリはどのくらい必要ですか?

神経の回復には時間がかかるため、数か月以上のリハビリが必要になる場合があります。

重症例や手術後ではさらに長期間に及ぶことがあります。

必要な期間は損傷状態によって大きく異なります。

後遺症が残ることはありますか?

あります。

腕や手の麻痺、筋力低下、感覚障害、握力低下、筋萎縮、慢性的な神経痛などが残る可能性があります。

腕神経叢損傷は後遺障害の対象になりますか?

治療後も医学的に確認できる麻痺や機能障害などが残り、事故との因果関係が認められる場合には、後遺障害等級認定の対象になる可能性があります。

診断名だけではなく、残った障害の程度や検査結果などが重要です。

腕神経叢損傷の慰謝料はいくらですか?

腕神経叢損傷だから一律の金額になるわけではありません。

治療期間、後遺障害等級、仕事や日常生活への影響、過失割合などによって異なります。

後遺障害が認定された場合には、後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できる可能性があります。

鍼治療で腕神経叢損傷は治りますか?

断裂した神経や神経根引き抜き損傷そのものを鍼治療で治すことはできません。

専門医による治療やリハビリを基本とし、その後に残った筋肉の緊張や周辺部の痛みなどについて、補完的な施術として鍼治療を検討する場合があります。

まとめ

交通事故による腕神経叢損傷は、首から腕へ伸びる神経の束が強く引き伸ばされたり、断裂したりすることで起こる神経損傷です。

特にバイク事故や強い衝突事故など、大きな外力が加わる事故で発生する可能性があります。

主な症状として、

腕や手のしびれ

肩が上がらない

肘を曲げられない

握力低下

感覚障害

腕や手の麻痺

筋萎縮

神経痛

などがあります。

損傷が軽度であれば自然回復するケースもありますが、神経断裂や神経根引き抜き損傷などでは、神経移植術や神経移行術などの手術が検討される場合があります。

事故後に腕や手が動かない、急激に筋力が低下した、広範囲にしびれや感覚低下がある場合は、早めに専門の医療機関を受診することが重要です。

また、治療後も麻痺や筋力低下、感覚障害などが残った場合は、自賠責保険の後遺障害等級認定を申請できる可能性があります。

後遺障害が認定された場合には、後遺障害慰謝料や逸失利益などが損害賠償の対象となる可能性があります。

鍼灸整骨院かまたきでは、腕神経叢損傷そのものを治療するのではなく、専門医による診断・治療を基本としたうえで、交通事故後に残る周囲の筋肉の緊張や痛みについて補完的な施術をご相談いただけます。

リハビリを続けているものの痛みが残っている方や、リハビリ終了後も首・肩・腕周辺に痛みが残っている方はご相談ください。