
バイク保険にも自動車保険と同じように、【自賠責保険】と【任意保険】があります。
バイク保険は、自動車保険と比べて任意保険への加入率が低いようです。
しかし、自動車保険同様、万が一バイクを運転中に事故に遭ったとき、任意保険がなければ十分な補償が受けられないおそれがあります。バイクを運転する方は、バイク保険について詳しく知っておくことが大切です。
バイク事故で使える保険の種類
バイクを運転中に交通事故に遭ったときに使える保険には、以下の5つの種類があります。
1,自賠責保険
全ての車が自賠責保険への加入を義務づけられているのと同じように、全てのバイクも自賠責保険への加入を義務づけられています。
自賠責保険は交通事故の被害者に対する最低限の補償を目的とするものです。相手の死傷に対する補償のみとなっており、補償額にも上限があります。
相手の物損(車やバイク)や自分の損害(身体のケガや車両)に対する補償はありません。
2、相手の任意保険
交通事故の際、自分が被害者であれば相手が任意保険を使って補償を受けることができます。
ただし、相手も加入していない場合には自賠責保険からの補償のみとなり必ずしも十分な補償が受けられるとは限りません。また、交通事故の相手が契約している任意保険の補償内容によっては、必ずしも十分な補償が受けられるとは限りません。
3,傷害保険や医療保険
ご自身が加入している生命保険または傷害保険から給付金を受け取ることができます。
一般的な傷害保険や医療保険であれば、バイクでの交通事故で自分がケガをした場合にも補償を受けることができます。補償内容は契約内容によって異なります。
4,ファミリーバイク特約
自動車の任意保険に付帯される特約で、【人身傷害型】と【自損事故型】があります。どちらも相手の損害は補償されますが、自分の物損は補償されません。
自分のケガについては、人身傷害型では補償されますが、自損事故型では単独事故の場合のみの補償となります。(相手がいる交通事故では適応されません)
また、125CCを超える大きなバイクには、ファミリーバイク特約は適用されません。
5,バイク保険(任意保険)
バイクについても任意保険に加入していれば、上記の各保険で賄われない損害についても補償を受けることができます。
補償内容は契約内容によって異なりますので、次項で解説します。
【バイク保険】で受けられる補償内容
バイク保険には以下の補償があり、基本的に自由に選択して契約できます。
対人賠償補償
バイクによる交通事故で相手の死亡または負傷に対する損害を補償するものです。自賠責保険金を超える分が支払われます。契約によっては上限額がありますが、多くの保険会社で『無制限』とされています。
対物賠償補償
バイクによる交通事故の際、相手の車やバイク、その他の持ち物、あるいは公共のガードレールや電柱、他人の家の塀や建物など破損した場合の修理費用や交換費用などが補償されます。契約時の設定によって上限額が異なります。
人身傷害補償
バイク事故で自分や同乗者が死亡または負傷した損害に対する補償です。上限額は契約時の設定によります。
搭乗者傷害補償
こちらもバイク事故で自分や同乗者が死亡または負傷した損害に対する補償です。
人身傷害補償との違いは、保険金の支払い基準が定量化されていることです。例えば、ケガの治療のために入通院した場合には、部位・症状に応じて一定額が支払われることになっています。
そのため、搭乗者傷害補償で不足する部分を人身傷害補償で賄うという利用法が可能となる場合もあります。
車両保険
バイク事故で自分のバイクが破損した場合に、修理費用や買い換え費用が補償される保険です。契約時の設定によって上限額が異なります。
無保険車傷害補償
バイク事故で自分が死亡または負傷したとき、相手が無保険のために賠償金が十分に支払われない場合に受けられる補償で、自賠責保険金を超える分が支払われます。契約時の設定によって上限額が異なります。
その他の補償
その他、保険会社によって異なるものの【バイク保険】には以下のような補償があります。
- 自損事故補償
- 対物超過修理費用補償
- 他車運転特約
- 車両積載動産特約
- 盗難保険
- 弁護士費用特約
全て付帯することが理想的ではありますが、保険料で損しないためには自分に必要な補償だけを選ぶことが大切です。
バイク保険は必要?加入しないとどうなる?
バイク保険(任意保険)に加入すると、当然ながら保険料を支払わなければなりません。
そのためか、「バイクには自賠責保険だけでよい」と考える人も少なくありません。実際、バイクを運転する人の半数以上は任意保険に加入していないと言われています。
しかし、万が一バイクを運転中に交通事故を起こしてしまったら、任意保険に加入していなければ経済的に大きな負担がかかるおそれがあります。
例⦆・バイクを運転中に前方不注意で歩行者をはねた
・相手がケガをして治療費や休業損害、慰謝料など300万円の損害が発生
任意保険に加入せず | 任意保険に加入 | |
自賠責保険金 | 120万円 | 120万円 |
任意保険金 | 0円 | 180万円 |
自己負担額 | 180万円 | 0円 |
表で分かるように、任意保険に加入しているかどうかで、賠償金の自己負担額は変わってきます。
万が一に備えバイクに乗るのであれば、ご自身のためにも事故の相手のためにも、バイク保険(任意保険)への加入は大切です。
保険料で損しないためのバイク保険の選び方
バイク保険に加入するとしても、保険料はできる限り抑えたいところでしょう。過不足のない補償を選択するためには、以下のポイントに注意しましょう。
対人・対物賠償補償は必須
対人賠償補償と対物賠償補償は、『無制限』で加入すべきです。
バイク事故で相手にケガをさせてしまった場合、自賠責保険では賄えないほどの賠償義務が発生する可能性が十分にあるからです。物損についても、自賠責保険が適用されないため、高額の賠償義務を負担することになりがちです。
自分への補償は必要最低限に
一方、自分への補償については、なくても特に困らないものもあります。できる限り付けておいた方がよい補償は、以下の2つです。
- 無保険車傷害保険
- 弁護士費用特約
現在、バイク保険への加入率は50%にも満たず、自動車の任意保険の加入率も80%程度であると言われています。無保険車との事故に遭う可能性は十分にあるので、無保険車傷害保険には加入した方がよいでしょう。
また、相手方や相手の保険会社と揉めた場合に備えて、弁護士費用特約にも入っておきたいところです。
自分のケガの補償を傷害保険や医療保険で受けられる場合は、人身傷害補償や搭乗者傷害補償は外してもよいでしょう。
車両保険については、高額なバイクに乗っている方は加入した方がよいですが、そうでなければ無くてもよいでしょう。そもそもバイクの車両保険を用意していない保険会社もあります。
原付ならファミリーバイク特約でもOK!
125㏄以下の原動機付自転車に乗っている場合は、ファミリーバイク特約で補償が受けられるので、バイク保険に別途加入しなくてもよいと考えられます。
免責金額を適切に設定する
免責金額とは、事故に遭って補償を受ける場合でも一定の範囲内で自己負担をしなければならない金額のことです。
免責金額を高く設定すればするほど毎月の保険料を抑えることができますが、万が一交通事故の際、一定額を自己負担しなければならないため、大きくなりすぎないよう適切に設定しましょう。
ダイレクト型の保険を選択する
任意保険には【代理店型】と【ダイレクト型】の2種類があります。
ダイレクト型とは、インターネット経由で自分自身で加入する保険のことです。一般的に代理店型よりも保険料が低い傾向にあります。
保険料が安いからと言って万が一の場合の補償額も低くなると言うことはありませんので、保険料を節約したいなら、ダイレクト型の保険がおすすめです。
等級の引き継ぎを利用する
保険会社を乗り換える場合は、必ず等級を引き継ぐようにしましょう。
自動車保険同様バイク保険も契約後に無事故で過ごせば1年ごとに等級が上がり、保険料が低くなっていきます。
バイクを手放したり、しばらく乗らない場合にはに、保険への加入をやめる場合は、『中断』という手続きをしておけば、再度加入する際に以前の等級を引き継ぐことが可能です。
まとめ
バイクも自動車と同様、重大な事故を引き起こす危険があります。
バイクで交通事故に遭ってしまったら自動車に乗っている場合よりも大きなケガを負ってしまう事が予想されます。そんな時でも、任意保険に加入していれば身体の治療もしっかり受けることができます。
鍼灸整骨院かまたきでは、自動車保険同様、バイクを運転の際の交通事故でも【交通事故治療】が可能です。
バイクを運転する際は保険をよく検討し、万が一交通事故を起こしてしまった場合は「少し転倒しただけだから」と我慢せず、しっかり身体を治療するようにしましょう。
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