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あおり運転の定義とは?
あおり運転(煽り運転)とは、他の車両の通行を妨げたり、不安や恐怖を与えるような危険な運転行為を指します。2020年6月施行の改正道路交通法では、「妨害運転罪」として明確に規定されました。
あおり運転に該当する妨害運転の種類
次のような行為が「あおり運転(妨害運転)」に該当します:
- 極端な車間距離の接近(車間距離不保持)
- 不必要な急ブレーキ
- 急な割り込みや幅寄せ
- 危険な追い越し
- 執拗なクラクションやパッシング
- 高速道路での停止や徐行
- 車から降りての暴言・威嚇
- ハイビームでの威圧
- 不必要な進路変更の繰り返し
妨害運転に対する罰則
2020年の法改正により、「妨害運転罪」が新設され、以下のような厳しい罰則が設けられています:
- 妨害運転罪(10類型の危険運転)
- 懲役最大5年または罰金100万円以下
- 免許取り消し(欠格期間2年)
- 重大な危険(高速道路上の停車など)を生じさせた場合
- 懲役最大7年または罰金100万円以下
- 免許取り消し(欠格期間3年)
あおり運転とみなされる妨害運転の具体例
- 高速道路で前の車を執拗に追い回す
- 渋滞時に蛇行運転をして無理に割り込む
- 自車の前に割り込んだ車に対して急ブレーキ
- バイクに幅寄せして進路を塞ぐ
- 運転中に窓から怒鳴る・物を投げる
あおり運転の事例
- 東名高速あおり死亡事故(2017年)
追い越し車線で進路を塞がれ停車させられた後、後続トラックに追突され死亡。 - 常磐道あおり暴行事件(2019年)
繰り返し幅寄せし、車を停めさせて暴行。ドライブレコーダーの映像が証拠に。
あおり運転を受けたら警察に通報
あおり運転を受けた場合は、安全な場所に避難して すぐに警察へ通報 しましょう。通報時には以下を意識すると効果的です:
- 相手車両のナンバーや車種を伝える
- 時間・場所・状況を明確に
- ドライブレコーダーの映像があれば提供
あおり運転の抑止のためにドライブレコーダーを設置しよう
ドライブレコーダーは、あおり運転への最大の抑止力となります。特に前後2カメラタイプや、駐車中の録画機能付きのモデルが有効です。
- トラブル時の証拠になる
- 相手の抑止効果を期待できる
- 保険や警察対応もスムーズに