ひょう(雹)で車が凹んだら自動車保険は使える?等級と修理の流れを解説

突然のひょうによって、車の屋根やボンネットに多数の凹みができたり、フロントガラスが割れたりすることがあります。

ひょう被害に遭ったとき、

「自然災害でも自動車保険を使えるのか」

「車両保険に入っていれば修理費は全額出るのか」

「保険を使うと3等級下がるのか」

「小さな凹みでも保険を使った方がよいのか」

と悩む方は少なくありません。

結論からいうと、ひょうによる車の損傷は、一般的に車両保険の補償対象です。

ボンネット、屋根、トランク、ドアなどの凹みだけでなく、ひょうによってフロントガラスやリアガラスが割れた場合も、車両保険から補償を受けられる可能性があります。

ただし、自動車保険へ加入していても、車両保険を付けていなければ自分の車の修理費は原則として補償されません。

また、車両保険を使うと、通常は翌年の等級が1つ下がり、1年間は事故有係数が適用されるため、保険料が上がる可能性があります。

この記事では、ひょう被害で使える自動車保険、補償される損害、免責金額、等級への影響、修理方法、保険を使うか判断するポイント、被害後の手続きについて詳しく解説します。

目次

ひょう(雹)とは?

ひょうとは、発達した積乱雲の中で作られ、地上へ降ってくる直径5ミリメートル以上の氷の粒です。

直径5ミリメートル未満のものは、一般的に「あられ」と呼ばれます。

ひょうは短時間かつ局地的に降ることがあり、周囲では被害がないにもかかわらず、特定の地域だけで多数の車が損傷することがあります。

粒が大きい場合や強風を伴う場合は、車体へ強く衝突し、広範囲に被害が及ぶことがあります。

ひょうによる車の主な被害

ひょうが車に当たると、次のような損害が発生する可能性があります。

・ボンネットの凹み
・屋根の凹み
・トランク部分の凹み
・ドアやフェンダーの凹み
・塗装の傷や剥がれ
・フロントガラスのひび割れ
・リアガラスの破損
・サイドガラスの破損
・サイドミラーの損傷
・ライト類の破損
・サンルーフの破損
・ガラス破損による車内への浸水

小さな凹みが大量にできることが多く、見た目以上に修理費が高額になるケースがあります。

ひょう被害に自賠責保険は使えない

自動車保険には、大きく分けて自賠責保険と任意保険があります。

自賠責保険は、交通事故によって他人を死傷させた場合の対人損害を補償する保険です。

自分の車の修理費は補償しません。

そのため、ひょうで車が凹んだり、ガラスが割れたりしても、自賠責保険から修理費は支払われません。

ひょう被害に使えるのは車両保険

ひょうによる自分の車の損害を補償するのは、任意保険に付ける車両保険です。

三井住友海上や東京海上日動も、車両保険を契約している場合、ひょうによる車の損害が補償対象になると案内しています。

補償の対象になる可能性があるものには、次のものがあります。

・ひょうでできた車体の凹み
・塗装面の傷
・割れたフロントガラス
・割れたリアガラス
・破損したサンルーフ
・破損したライトやミラー
・ひょうによる直接的な車両損害

実際に支払われる保険金は、損害額、契約している車両保険金額、免責金額、修理方法などによって異なります。

一般型と限定型のどちらでも使える?

車両保険には、一般型と補償範囲を限定したタイプがあります。

一般型は、単独事故、当て逃げ、車同士の衝突、盗難、火災、自然災害など、比較的広い事故を補償します。

限定型やエコノミー型では、電柱への衝突など一部の単独事故は対象外になりますが、ひょうなどの飛来・落下物による損害は補償対象に含まれる商品があります。

三井住友海上では、ひょう被害は「飛来中または落下中の他物との衝突」に該当し、一般補償と限定型の車両保険のどちらでも補償対象と案内されています。

ただし、商品によって補償範囲や名称が異なります。

契約証券や保険会社のマイページで、次の内容を確認してください。

・車両保険が付いているか
・一般型か限定型か
・ひょう・飛来物が補償対象か
・車両保険金額はいくらか
・免責金額はいくらか
・代車費用特約が付いているか

車両保険がなければ修理費は自己負担

対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険などへ加入していても、車両保険がなければ、ひょうで壊れた自分の車の修理費は原則として補償されません。

自然災害による損害は、誰かに責任を追及できるケースがほとんどないため、車両保険がなければ自費で修理することになります。

フロントガラスだけ割れた場合も使える?

ひょうによってフロントガラスだけが割れた場合も、車両保険の補償対象になる可能性があります。

ひび割れが小さくても、そのまま走行すると振動や温度変化で亀裂が広がることがあります。

運転席の視界を妨げるひび割れや、ガラスの大きな破損がある場合は、無理に運転せず、保険会社やロードサービスへ相談してください。

修理費は全額支払われる?

車両保険へ加入していても、修理費が必ず全額支払われるとは限りません。

主に次の内容によって支払額が変わります。

・実際の修理費
・免責金額
・契約している車両保険金額
・損害の範囲
・修理可能か全損か
・損傷がひょうによるものか
・事故前からあった傷や凹み
・特約の内容

例えば、修理費が50万円で免責金額が5万円の場合、原則として5万円を自己負担し、残りの45万円が保険金として支払われる形が考えられます。

実際の支払内容は契約によって異なるため、保険会社へ確認してください。

免責金額とは?

免責金額とは、車両保険を使う際に契約者が自己負担する金額です。

契約例には、次のようなものがあります。

・0円
・5万円
・10万円
・1回目5万円、2回目以降10万円

免責金額が5万円で、修理費が4万円だった場合、保険金は支払われない可能性があります。

修理費が8万円なら、5万円を自己負担し、残りの3万円が支払対象になるという考え方です。

免責金額より少し高い程度の修理費であれば、保険を使わず自費で直した方がよい場合があります。

ひょう被害で車両保険を使うと何等級下がる?

ひょう被害で車両保険を使った場合は、一般的に「1等級ダウン事故」として扱われます。

翌年の等級が1つ下がり、事故有係数適用期間は通常1年間です。

例えば、現在15等級の人がひょう被害で車両保険を使った場合、翌年は14等級になるのが一般的です。

翌年に事故がなく契約を継続すると、その次の年には15等級へ戻る形が基本です。

ただし、事故有係数の影響もあるため、保険を使わなかった場合と比べると、一定期間の保険料が高くなる可能性があります。

3等級ダウンではない

元記事では、「保険請求によって3級程度戻される場合がある」と説明されていました。

しかし、ひょう、台風、洪水、盗難、飛来物などによる車両損害は、一般的に3等級ダウン事故ではなく、1等級ダウン事故として扱われます。

3等級ダウン事故となることが多いのは、次のようなケースです。

・他車との衝突
・電柱や壁への衝突
・対人賠償保険を使った事故
・対物賠償保険を使った事故
・単独事故で車両保険を使った場合

ひょう被害と一般的な衝突事故では、等級の下がり方が異なります。

事故有係数とは?

同じ等級でも、無事故の契約者と事故を起こして保険を使った契約者では、保険料の割引率が異なることがあります。

事故後に適用される割引率を「事故有係数」と呼びます。

ひょう被害による1等級ダウン事故では、一般的に事故有係数適用期間は1年間です。

そのため、翌年は等級が下がることに加え、事故有の割引率が適用され、保険料が上がる可能性があります。

保険会社を変えれば等級ダウンを避けられる?

ひょう被害で保険金を受け取ったあとに保険会社を変更しても、原則として等級や事故有係数適用期間は引き継がれます。

保険会社を変更すれば事故歴が消えるわけではありません。

ただし、保険料の計算方法、補償内容、割引制度などは会社によって異なります。

更新時に複数社の見積もりを比較することで、保険料を抑えられる可能性はあります。

保険を使うか自費で修理するかの判断方法

ひょう被害で車両保険を使うかどうかは、次の金額を比較して判断します。

・修理費
・免責金額
・受け取れる保険金
・翌年以降に増える保険料
・保険を使わなかった場合に上がる等級
・保険を使った場合に下がる等級
・車の年式と市場価値
・修理後も車へ乗り続ける期間

受け取れる保険金より、翌年以降の保険料増加額の方が大きい場合は、保険を使わない方が経済的なことがあります。

損害保険協会も、少額の保険金を請求すると、受取額より翌年以降の保険料増加額が高くなる場合があると案内しています。

保険を使った方がよいケース

次のような場合は、車両保険を使うメリットが大きい可能性があります。

・車体全体に多数の凹みがある
・屋根やボンネットの交換が必要
・フロントガラスが割れている
・修理費が数十万円以上になる
・高年式車や高額車両である
・免責金額が0円または低い
・修理しないと安全に走行できない
・修理費を一括で支払うのが難しい

自費修理も検討した方がよいケース

次のような場合は、保険を使わず自費で修理する選択肢があります。

・凹みが数か所だけ
・修理費が免責金額に近い
・修理費が比較的少額
・車が古く、今後短期間で買い替える予定
・外観を気にせず、そのまま乗る予定
・保険料の増加額が修理費を上回る
・すでに低い等級である

小さな凹みでも、売却時の査定額へ影響する可能性があります。

今後の乗り方や売却予定も含めて判断しましょう。

保険会社に保険料の試算を依頼する

保険を使うか迷った場合は、保険会社や代理店へ次のように依頼してください。

「今回のひょう被害で車両保険を使った場合と、使わなかった場合の今後の保険料を比較してください」

確認する内容は次のとおりです。

・現在の等級
・保険使用後の等級
・事故有係数適用期間
・翌年の概算保険料
・保険を使わない場合の翌年保険料
・数年間の保険料差額
・免責金額
・支払われる見込みの保険金

1年間だけでなく、数年間の差額を確認して判断することが大切です。

ひょう被害に遭った直後の対応

1.安全な場所へ避難する

走行中にひょうが降ってきた場合は、急ブレーキや急な進路変更を避け、安全な場所へ移動します。

屋根のある駐車場、立体駐車場、ガソリンスタンドなどへ避難できる場合は、周囲の安全を確認しながら移動してください。

高架下やトンネル内、道路上などの駐停車禁止場所へ無理に停車すると、追突事故を招くおそれがあります。

2.車内から出ない

大粒のひょうが降っている最中に車外へ出ると、頭や身体へ当たってケガをする可能性があります。

安全な場所へ停車できたら、ひょうが収まるまで車内で待機してください。

ガラスが割れそうな場合は、顔を窓から離し、衣類やバッグなどで頭を保護します。

3.被害状況を写真に残す

ひょうが収まったら、安全を確保したうえで次の写真を撮ります。

・車全体
・ボンネット
・屋根
・トランク
・左右のドア
・フェンダー
・フロントガラス
・リアガラス
・割れたライトやミラー
・周囲に落ちているひょう
・被害が発生した場所
・同じ場所で被害に遭った他の車

車体が濡れていると小さな凹みが見えにくいため、乾いた後にも撮影しておきましょう。

4.被害日時と場所を記録する

次の内容をメモしてください。

・ひょうが降った日
・おおよその時刻
・車を置いていた場所
・走行中か駐車中か
・被害に気づいた時刻
・天候の状況
・周囲の被害状況

保険会社が事故原因を確認するときの資料になります。

5.保険会社へ連絡する

修理工場へ車を持ち込む前に、まず保険会社や代理店へ連絡してください。

事故受付時には次の内容を伝えます。

・契約者名
・車両番号
・被害日時
・被害場所
・損傷箇所
・走行可能か
・ガラスが割れているか
・修理先が決まっているか
・代車が必要か

事故の報告をしただけで、必ず保険を使わなければならないわけではありません。

見積もりと保険料への影響を確認したあとに、請求するか決められる場合があります。

6.勝手に修理を始めない

保険会社へ連絡する前に修理を終えてしまうと、損害確認ができず、修理費の一部または全部が認められない可能性があります。

緊急性の高いガラス交換などを除き、修理を始める前に保険会社の確認を受けてください。

警察への届出は必要?

ひょうは交通事故ではないため、通常は警察へ交通事故として届け出る必要はありません。

ただし、ひょうを避けようとして他車や物へ衝突した場合は、交通事故に該当するため警察への届出が必要です。

また、保険会社から被害証明に関する書類を求められる場合があります。

必要書類は契約先へ確認してください。

修理方法は主に2種類

ひょうによる凹みの修理では、主に次の方法があります。

デントリペア

デントリペアは、塗装を剥がさず、専用工具を使って車体の裏側などから凹みを押し戻す修理方法です。

塗装に大きな傷がなく、凹みの形状や場所が適している場合に行われます。

主な特徴は次のとおりです。

・純正塗装を残せる
・板金塗装より短期間で済むことがある
・部品交換より費用を抑えられることがある
・凹みの場所や深さによっては施工できない
・大量の凹みでは費用が高くなることがある

板金塗装や部品交換

凹みが深い、塗装が割れている、損傷範囲が広い場合は、板金塗装やパネル交換が必要になることがあります。

屋根やボンネットを交換すると、高額になる可能性があります。

車体構造によっては、屋根の交換が車の価値や修復歴の評価に影響する場合もあるため、修理方法を工場へ確認してください。

修理しないで保険金だけ受け取れる?

保険会社が認定した損害額に基づき、修理をせず保険金を受け取れる場合があります。

ただし、実際に修理しない場合は、見積書の消費税や修理に伴う一部費用が支払われないことがあります。

また、修理せずに受け取った後、同じ部分が再び損傷しても、以前の損害部分について二重に補償されることはありません。

取扱いは保険会社によって異なるため、請求前に確認してください。

全損になることはある?

ひょう被害でも、修理費が車両保険金額や車の時価額を上回る場合は、経済的全損として扱われる可能性があります。

特に年式の古い車で、車体全体に多数の凹みができた場合は、車の価値より修理費の方が高くなることがあります。

車両保険金額は、一般的に契約時点の市場販売価格相当額を基準に設定されます。

全損となった場合に支払われる金額は、契約している車両保険金額を上限として判断されます。

代車費用は補償される?

通常の車両保険だけでは、修理中のレンタカー代が補償されない場合があります。

代車費用特約、レンタカー費用特約などを付けていれば、契約条件に応じて代車費用が補償される可能性があります。

補償日数、1日当たりの限度額、利用できる車種などは契約によって異なります。

修理工場が無料代車を用意している場合もあるため、あわせて確認してください。

被害車が大量に発生すると修理に時間がかかる

ひょうは局地的に多数の車へ被害を与えるため、近隣の修理工場へ依頼が集中することがあります。

修理開始まで数週間から数か月かかるケースも考えられます。

特にデントリペアの専門業者や部品の在庫が不足すると、納期が長くなる可能性があります。

早めに保険会社と修理工場へ連絡しましょう。

中古車販売店や修理業者からの勧誘に注意

大規模なひょう被害のあとには、

「保険を使えば無料で直せる」

「自己負担なしで現金が残る」

「今すぐ契約しないと保険金が出ない」

などと勧誘する業者が現れることがあります。

しかし、免責金額や等級への影響によって、実際には自己負担や将来の保険料増加が発生する可能性があります。

保険金の請求を前提として高額な修理契約を結ばせたり、虚偽の損害を申告させたりする業者には注意してください。

契約する前に、保険会社や信頼できる修理工場へ相談しましょう。

保険金請求に必要になるもの

一般的には、次の資料を求められる可能性があります。

・保険金請求書
・車検証の情報
・被害車両の写真
・修理見積書
・修理費の請求書
・被害日時と場所
・損害状況の説明
・保険会社が求める確認書類

保険会社の担当者や損害調査員が、車両を確認する場合もあります。

必要書類は保険会社によって異なります。

ひょう被害を防ぐ方法

ひょうを完全に予測して被害を防ぐことは困難ですが、次の対策でリスクを抑えられる可能性があります。

・気象情報をこまめに確認する
・雷注意報や竜巻注意情報に注意する
・立体駐車場や屋根付き駐車場へ移動する
・厚みのある車用カバーを使用する
・毛布や厚手のシートで車体を保護する
・不要な外出を避ける
・自宅のカーポートの強度を確認する
・車両保険の補償内容を確認する

ひょうが降り始めてから屋外でカバーを掛けるのは危険です。

自分の安全を最優先してください。

走行中にひょうが降ったらどうする?

走行中にひょうが降ってきた場合は、視界が急激に悪くなり、路面も滑りやすくなります。

次の対応を行ってください。

・速度を落とす
・車間距離を広げる
・ライトを点灯する
・急ブレーキを避ける
・急ハンドルを避ける
・安全な施設へ避難する
・道路上へ不用意に停車しない
・ひょうが収まるまで車外へ出ない

ガラスが破損して視界を確保できない場合は、そのまま運転せず、ロードサービスへ連絡してください。

よくある質問

ひょうで車が凹んだら自動車保険を使えますか?

車両保険へ加入していれば、ボンネットや屋根などの凹みが補償対象になる可能性があります。

任意保険に入っていれば必ず補償されますか?

任意保険へ加入していても、車両保険を付けていなければ、自分の車のひょう被害は原則として補償されません。

自賠責保険は使えますか?

使えません。自賠責保険は他人を死傷させた場合の対人損害を補償する保険で、自分の車の修理費は対象外です。

限定型の車両保険でもひょう被害は補償されますか?

ひょうなどの飛来・落下物による損害を補償する限定型商品があります。ただし、商品によって異なるため、契約内容を確認してください。

フロントガラスだけ割れた場合も補償されますか?

車両保険へ加入していれば、ひょうによるフロントガラスの破損も補償対象になる可能性があります。

塗装に傷がなく凹みだけでも保険を使えますか?

使える可能性があります。デントリペアなどによる修理費が、車両保険の対象になることがあります。

ひょう被害で保険を使うと何等級下がりますか?

一般的には1等級ダウン事故として扱われ、翌年の等級が1つ下がります。

ひょう被害は3等級ダウン事故ですか?

一般的には3等級ダウンではなく、1等級ダウン事故です。

事故有係数は何年間適用されますか?

ひょう被害による1等級ダウン事故では、一般的に事故有係数適用期間は1年間です。

保険会社を変更すれば等級ダウンを避けられますか?

原則として避けられません。等級や事故有係数適用期間は、保険会社を変更しても引き継がれるのが一般的です。

保険会社へ連絡しただけで等級は下がりますか?

事故を報告しただけで、直ちに等級が下がるわけではありません。車両保険から保険金を受け取った場合に等級へ影響するのが一般的です。

見積もりを取った後に保険を使わないことはできますか?

保険金の支払い前であれば、見積もりと保険料への影響を確認したうえで、請求しない選択ができる場合があります。

免責金額とは何ですか?

車両保険を使う際に契約者が自己負担する金額です。修理費から免責金額を差し引いた金額が保険金として支払われることがあります。

修理費が免責金額より低い場合はどうなりますか?

原則として保険金が支払われない可能性があります。自費修理を検討してください。

修理費が少額でも保険を使うべきですか?

受け取る保険金より、翌年以降の保険料増加額が大きくなる場合があります。数年間の保険料差額を試算して判断してください。

保険を使わずに修理してもよいですか?

問題ありません。修理費、免責金額、将来の保険料増加額を比較し、自費修理を選ぶことができます。

修理しなくても保険金を受け取れますか?

保険会社が認定した損害について、修理せず保険金を受け取れる場合があります。ただし、消費税など一部の費用が支払われないことがあります。

ひょう被害でも全損になりますか?

修理費が車両保険金額や車の時価を上回る場合は、経済的全損として扱われる可能性があります。

デントリペアとは何ですか?

塗装を剥がさず、専用工具で車体の凹みを押し戻す修理方法です。凹みの形状や場所によっては利用できません。

デントリペアと板金塗装のどちらがよいですか?

塗装の損傷、凹みの深さ、場所、数などによって異なります。複数の修理工場で修理方法と見積もりを確認してください。

ひょう被害を受けたら警察へ届ける必要がありますか?

通常の自然災害としてのひょう被害だけであれば、交通事故として警察へ届け出る必要はありません。ただし、ひょうを避ける際に衝突事故を起こした場合は届出が必要です。

保険会社へいつ連絡すればよいですか?

被害を確認したら、できるだけ早く連絡してください。修理を始める前に損害確認を受けることが重要です。

先に修理してから保険会社へ連絡してもよいですか?

損害確認ができず、修理費の一部または全部が認められない可能性があります。緊急の場合を除き、修理前に連絡してください。

複数の修理業者から見積もりを取ってもよいですか?

問題ありません。修理方法や費用を比較するため、複数社から見積もりを取る方法があります。

代車費用は車両保険で支払われますか?

通常の車両保険だけでは補償されない場合があります。代車費用特約やレンタカー費用特約が付いているか確認してください。

車両保険を使うと保険料はいくら上がりますか?

現在の等級、年齢、車種、補償内容などによって異なります。保険会社へ、使用した場合と使用しなかった場合の保険料を試算してもらってください。

同じひょうで車体とガラスが壊れた場合は事故2件になりますか?

同一のひょうによる一連の損害であれば、一般的には1事故として扱われる可能性があります。ただし、最終的な判断は保険会社へ確認してください。

ひょう被害をそのまま放置しても走れますか?

小さな凹みだけで走行に支障がなければ使用できる場合があります。ただし、ガラス、ライト、ミラーなどが破損している場合は安全上の問題があるため、修理工場へ相談してください。

被害に気づいたのが数日後でも請求できますか?

請求できる可能性はあります。被害日時、場所、当時の天候、損傷状態を記録し、早めに保険会社へ連絡してください。

事故前からあった凹みも一緒に修理できますか?

事故前からあった傷や凹みは、今回のひょう被害による保険金の対象にはなりません。ひょうによる新たな損害部分が補償対象です。

保険金請求に時効はありますか?

保険金請求権には時効があります。長期間放置せず、被害を確認したら早めに保険会社へ連絡してください。

まとめ

ひょうによって車が凹んだり、ガラスが割れたりした場合は、車両保険を利用できる可能性があります。

重要なポイントは次のとおりです。

・自賠責保険では修理できない
・任意保険でも車両保険が必要
・一般型だけでなく限定型でも補償される場合がある
・免責金額は自己負担になる
・保険を使うと一般的に1等級下がる
・事故有係数適用期間は一般的に1年間
・ひょう被害は通常3等級ダウン事故ではない
・修理費と将来の保険料増加額を比較する
・修理前に保険会社へ連絡する
・車全体と損傷部分の写真を残す

大きなひょうでは、車体全体に数十個から数百個の凹みができ、修理費が高額になることがあります。

一方、軽微な凹みでは、免責金額や翌年以降の保険料を考えると、自費で修理した方がよい場合もあります。

被害に遭ったら、まず写真を撮って保険会社へ事故報告を行い、修理見積もりと保険料への影響を確認してください。

そのうえで、車両保険を使う場合と使わない場合の総負担額を比較し、自分にとって損の少ない方法を選びましょう。