
A. 交通反則通告制度(青切符)による反則金対象(約110種)
- 対象行為:信号無視、一時停止無視、歩道通行(禁止場所)・徐行違反、右側通行、二段階右折・左折義務違反、傘差し運転、ながらスマホ(保持のみ) …など
- 反則金額:違反の危険度に応じて、〈3,000円/5,000円/6,000円/7,000円/12,000円〉の区分(例:並進運転3,000円、一時不停止5,000円、信号無視6,000円、踏切立入7,000円、携帯電話保持12,000円) (高崎市公式サイト, ベンチャーサポートグループ|税理士・弁護士・社労士・司法書士・行政書士)
- 手続の流れ:
- 警察官が現認した違反で青切符交付 → 反則金を納付
- 納付すれば刑事手続きは行われず“行政罰”で終結
- 納付しない場合は公訴(刑事手続き)へ移行可能 (警察庁)
B. 赤切符(刑事罰)対象の主な違反(約5種)
以下の“重大・悪質”違反は、青切符の反則金制度ではなく、刑事罰(罰金・懲役)によって処罰されます。
違反種類 | 刑事罰の内容 | 根拠・出典 |
---|---|---|
酒酔い運転 | 5年以下の懲役 又は 100万円以下の罰金 | (鹿児島県公式ホームページ) |
酒気帯び運転 | 3年以下の懲役 又は 50万円以下の罰金 | (鹿児島県公式ホームページ, 警視庁) |
飲酒運転の幇助(車両提供) | 3年以下の懲役 又は 50万円以下の罰金 | (鹿児島県公式ホームページ) |
飲酒運転の幇助(同乗・酒類提供) | 2年以下の懲役 又は 30万円以下の罰金 | (鹿児島県公式ホームページ) |
携帯電話使用等で交通の危険を生じさせた場合 | 1年以下の懲役 又は 30万円以下の罰金 | (警視庁) |
携帯電話保持(ながらスマホ) | 6月以下の懲役 又は 10万円以下の罰金 | (警視庁) |
麻薬等運転 | (麻薬・覚醒剤など)5年以下の懲役 又は 100万円以下の罰金 | |
(その他危険ドラッグ)3年以下の懲役 又は 50万円以下の罰金 | (yoshikawa-lawyer.jp) | |
妨害運転(あおり運転等) | 3年以下の懲役 又は 50万円以下の罰金 | (ダーウィン法律事務所 刑事事件専門サイト) |
ポイントまとめ
- 約110種の“軽微”違反は、青切符の反則金(3,000~12,000円)で済み、納付すれば前科はつきません。
- 約5種の“重大・危険”行為は、刑事罰(懲役・罰金)となり、前科が残ります。
- 青切符の納付をしないまま放置すると、いずれも公訴による刑事手続きに移行し得ます。
2026年4月導入の自転車青切符運用開始後は、最新の公安委員会告示・警察発表で必ずご確認ください。