駐車場で起きた交通事故の過失割合とは?典型例と判断基準を解説【千葉市】

📚 過失割合シリーズ

この記事は「交通事故の過失割合完全ガイド」シリーズの一部です。

過失割合について詳しく知りたい方は、総合ガイドをご覧ください。

スーパー、コンビニ、商業施設、月極駐車場などで起きる駐車場事故は、日常的に多い交通事故の一つです。

「駐車場内だから警察を呼ばなくてもいいのでは?」

「止まっていたのに過失割合を取られるの?」

「バック中にぶつけられた場合、どちらが悪いの?」

このように、駐車場事故では過失割合や保険対応をめぐってトラブルになることがあります。

結論からお伝えすると、駐車場内の事故でも警察への連絡は必要です。また、過失割合は事故状況によって変わるため、「駐車場事故だから必ず50対50」と決まるわけではありません。

この記事では、駐車場事故の特徴、過失割合の考え方、事故後の対応、ケガをした場合の通院方法について分かりやすく解説します。

駐車場事故とは?

駐車場事故とは、駐車場内で車両同士、車両と歩行者、車両と建物・設備などが接触する事故のことです。

駐車場は一般道路に比べて速度が遅いため、大きな事故になりにくいと思われがちです。しかし、実際には死角が多く、歩行者や自転車、バックする車、出庫する車が入り混じるため、事故が起きやすい場所です。

特に次のような場面で事故が起こりやすくなります。

  • 駐車スペースからバックで出ようとしたとき
  • 通路を走行中に出庫車と接触したとき
  • 空きスペースを探している車同士が接触したとき
  • 歩行者が車の後ろを横切ったとき
  • ドアを開けた際に隣の車へ接触したとき
  • 駐車場の出入口付近で接触したとき

駐車場事故でも警察への連絡は必要

駐車場内の事故であっても、事故が起きた場合は警察へ連絡しましょう。

「私有地だから警察は関係ない」と思われることがありますが、事故証明がないと保険会社への手続きが進みにくくなることがあります。

特に、車の修理費、ケガの治療費、慰謝料などが関係する場合は、事故があった事実を記録しておくことが重要です。

その場で示談しない

駐車場事故では、相手から「少しこすっただけだから警察を呼ばなくていい」と言われることがあります。

しかし、その場で示談してしまうと、後から車の損傷や身体の痛みが出たときに対応が難しくなる場合があります。

事故直後は痛みを感じにくくても、翌日以降に首の痛み、腰痛、頭痛、むちうち症状が出ることもあります。

小さな事故に見えても、必ず警察と保険会社へ連絡することが大切です。

駐車場事故の過失割合はどう決まる?

駐車場事故の過失割合は、事故状況、車両の動き、停止していたか、周囲確認をしていたか、通路の状況などをもとに判断されます。

駐車場内では、すべての車に慎重な運転が求められます。そのため、一般道路の事故とは異なり、双方に一定の注意義務があると判断されるケースもあります。

ただし、完全に停止していた車に相手がぶつかってきた場合など、状況によっては相手側の過失が大きくなることもあります。

過失割合は個別の事故状況によって変わるため、保険会社から提示された割合に納得できない場合は、根拠を確認しましょう。

過失割合について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

交通事故の過失割合でもめたらどうする?納得できないときの対処法を解説【千葉市】

駐車場事故で多い過失割合の典型例

ここでは、駐車場事故でよくある事故パターンを紹介します。

実際の過失割合は事故状況によって変わるため、あくまで考え方の参考としてご覧ください。法律上の判断が必要な場合は、弁護士などの専門家へ相談しましょう。

通路を走行中の車と、駐車スペースから出る車の事故

駐車場で多いのが、通路を走行している車と、駐車スペースからバックで出ようとした車が接触する事故です。

この場合、駐車スペースから出る車は、通路を走行する車や歩行者に注意しながら出庫する必要があります。

そのため、一般的には駐車スペースから出る車の過失が大きく見られることがあります。

ただし、通路を走行していた車がスピードを出していた、周囲確認を怠っていたなどの事情があれば、通路側の車にも過失が認められることがあります。

駐車スペースへ入ろうとする車と、通路を走行する車の事故

駐車スペースへ入ろうとしている車と、通路を走行している車が接触するケースもあります。

駐車する車は、周囲の安全を確認しながらゆっくり進入する必要があります。一方で、通路を走行する車も駐車しようとしている車の動きに注意しなければなりません。

このような事故では、どちらが先に動いていたのか、ウインカーを出していたのか、停止していたのかなどが重要になります。

双方がバックして接触した事故

向かい合った駐車スペースから、双方がバックで出ようとして接触する事故もあります。

この場合、どちらの車にも後方確認の注意義務があるため、双方に過失が認められることがあります。

ただし、片方が先に停止していた、相手が急にバックしてきた、防犯カメラやドライブレコーダーで状況が確認できる場合などは、過失割合が変わる可能性があります。

停車中の車にぶつけられた事故

自分の車が完全に停止していた状態で相手車両がぶつかってきた場合、相手側の過失が大きくなる可能性があります。

ただし、「停止していた」と主張するだけではなく、ドライブレコーダー、目撃者、防犯カメラ、車両の損傷位置などの証拠が重要です。

保険会社から過失を取られた場合は、なぜその割合になったのかを確認しましょう。

ドア開放による接触事故

駐車場では、車のドアを開けたときに隣の車や通行中の車に接触する事故もあります。

ドアを開ける側には、周囲の安全を確認する注意義務があります。

一方で、通行車両が極端に近い距離を走っていた場合や、速度が速かった場合には、通行車両側にも一定の注意義務が問われることがあります。

歩行者との事故

駐車場では、買い物客や子ども、高齢者が車の近くを歩いていることがあります。

特にバック時は死角が多く、歩行者との接触事故が起こりやすい場面です。

歩行者との事故では、車側に大きな注意義務があります。たとえ低速でも、歩行者にケガをさせた場合は人身事故として対応が必要になることがあります。

駐車場事故で過失割合が変わるポイント

駐車場事故では、次のような事情によって過失割合が変わることがあります。

停止していたかどうか

完全に停止していた車に相手がぶつかってきた場合、相手側の過失が大きくなる可能性があります。

ただし、停止していた事実を証明できるかが重要です。

バックしていたかどうか

バック走行中は死角が多くなるため、通常より慎重な確認が求められます。

そのため、バックしていた車の過失が大きく判断されることがあります。

通路の優先関係

駐車スペースから出る車と通路を走行する車では、通路を走行する車の方が優先されやすい傾向があります。

ただし、通路側の車にも安全確認義務があるため、必ず一方だけが悪いとは限りません。

スピードを出していたか

駐車場内では低速走行が基本です。

スピードを出していた場合、事故を避けるための注意を怠ったと判断され、過失割合に影響することがあります。

ドライブレコーダーや防犯カメラの有無

駐車場事故では、お互いの主張が食い違うことがあります。

そのため、ドライブレコーダーや防犯カメラ映像があると、事故状況を確認する重要な資料になります。

駐車場事故が起きたときの対応手順

駐車場事故が起きた場合は、次の流れで対応しましょう。

1. まず安全を確保する

事故直後は、二次事故を防ぐために安全な場所へ移動しましょう。

ケガ人がいる場合は、無理に動かさず救急車を呼んでください。

2. 警察へ連絡する

駐車場内の事故でも、警察へ連絡しましょう。

物損事故か人身事故かに関わらず、事故が起きた事実を記録しておくことが大切です。

3. 相手の情報を確認する

相手の氏名、住所、電話番号、車のナンバー、保険会社名を確認しましょう。

免許証や車検証、保険証券などを写真で記録しておくと安心です。

4. 現場と車の損傷を写真に残す

事故現場の状況や車の損傷部分は、できるだけ多く写真を撮っておきましょう。

  • 車の位置関係
  • 損傷部分
  • 駐車場の通路
  • 標識や矢印
  • ブレーキ痕
  • 防犯カメラの位置

これらの記録は、後から過失割合を確認する際に役立つことがあります。

5. 保険会社へ連絡する

警察への連絡後は、自分の保険会社へ事故の状況を伝えましょう。

相手との直接交渉はトラブルにつながることがあるため、保険会社を通して対応することが一般的です。

6. 痛みがある場合は早めに医療機関を受診する

事故直後に痛みがなくても、数日後に首や腰の痛みが出ることがあります。

痛みや違和感がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

整形外科で検査や診断を受けながら、整骨院へ通院することも可能です。

整形外科と整骨院の併用については、こちらの記事で詳しく解説しています。

交通事故で整形外科と整骨院は併用できる?通院方法と保険会社への対応を解説【千葉市】

駐車場事故でケガをした場合に出やすい症状

駐車場事故は低速で起こることが多いですが、身体にまったく負担がかからないわけではありません。

不意に衝撃を受けることで、首や腰に負担がかかり、あとから症状が出ることがあります。

首の痛み・むちうち

追突や横からの接触により、首が前後左右に揺さぶられると、むちうち症状が出ることがあります。

首の痛みだけでなく、頭痛、めまい、吐き気、肩の重だるさを伴うこともあります。

腰の痛み

シートに座った状態で衝撃を受けると、腰に負担がかかることがあります。

事故後に腰の痛み、動き出しの痛み、足のしびれなどが出る場合は注意が必要です。

背中や肩の痛み

ハンドルを握った状態で衝撃を受けると、肩や背中まわりの筋肉に負担がかかることがあります。

事故直後は軽く感じても、時間が経ってから痛みが強くなることがあります。

頭痛・めまい・吐き気

交通事故後に頭痛、めまい、吐き気がある場合は、まず医療機関を受診してください。

首まわりの筋肉や自律神経への負担が関係することもありますが、重大な異常が隠れていないか確認することが大切です。

MRIで異常なしと言われたのに首の痛みが続く場合は、こちらも参考にしてください。

MRIで異常なしと言われたのに首が痛い原因とは?交通事故後によくある症状を解説【千葉市】

駐車場事故で保険会社とトラブルになりやすいポイント

駐車場事故では、事故状況の確認が難しいことから、保険会社とのやり取りでトラブルになることがあります。

「お互いに動いていた」と言われる

駐車場事故では、双方が少しでも動いていると、過失割合がつくことがあります。

ただし、自分が停止していた場合や相手の確認不足が明らかな場合は、証拠をもとに確認することが大切です。

「駐車場内だから50対50」と言われる

駐車場事故だからといって、必ず過失割合が50対50になるわけではありません。

どちらがどのように動いていたのか、停止していたのか、確認不足があったのかによって判断は変わります。

治療の必要性を疑われる

駐車場事故は低速事故が多いため、保険会社から「本当にケガをするほどの事故だったのか」と確認されることがあります。

そのため、痛みがある場合は早めに医療機関を受診し、症状を記録しておくことが大切です。

駐車場事故を防ぐために注意したいこと

駐車場事故を防ぐためには、普段から次の点に注意しましょう。

  • 駐車場内では必ず低速で走行する
  • バック時はミラーだけでなく目視でも確認する
  • 歩行者や子どもの飛び出しに注意する
  • 駐車スペースから出るときは一度停止する
  • 通路の矢印や標識に従う
  • 急いでいるときほど慎重に運転する

駐車場内では、「相手が止まってくれるだろう」と考えず、常に周囲の動きを予測することが大切です。

よくある質問

Q. 駐車場事故でも警察を呼ぶ必要がありますか?

A. はい。駐車場内の事故でも警察へ連絡しましょう。事故証明がないと、保険手続きが進みにくくなることがあります。

Q. 駐車場事故の過失割合は必ず50対50ですか?

A. 必ず50対50になるわけではありません。車両の動き、停止していたか、バックしていたか、スピード、周囲確認の有無などによって判断されます。

Q. 停車中にぶつけられた場合でも過失を取られますか?

A. 完全に停止していたことが確認できれば、相手側の過失が大きくなる可能性があります。ただし、証拠が重要になるため、写真やドライブレコーダー映像を確認しましょう。

Q. 駐車場事故で首や腰が痛くなった場合はどうすればいいですか?

A. 早めに整形外科を受診しましょう。事故直後に痛みが軽くても、数日後に症状が強くなることがあります。

Q. 駐車場事故でも整骨院へ通院できますか?

A. 症状があり、必要性が認められる場合は整骨院へ通院できるケースがあります。まずは整形外科で検査や診断を受け、整骨院との併用を検討しましょう。

まとめ

駐車場事故は、低速で起こることが多い一方で、過失割合や保険対応をめぐってトラブルになりやすい事故です。

駐車場内の事故でも、警察への連絡、現場写真の記録、保険会社への連絡は必ず行いましょう。

また、事故直後は痛みが軽くても、あとから首の痛み、腰痛、頭痛、めまい、しびれなどが出ることがあります。

症状がある場合は我慢せず、早めに医療機関へ相談することが大切です。

駐車場事故後の首・腰の痛みでお悩みの方へ【千葉市】

鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故後の首の痛み、腰痛、むちうち、頭痛、背中の痛みなどのご相談を承っています。

駐車場事故のような低速での接触事故でも、身体に負担がかかることがあります。

「事故後から首が痛い」

「腰の違和感が続いている」

「整形外科と整骨院を併用したい」

「保険会社への対応が不安」

このようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

交通事故で整形外科と整骨院は併用できる?通院方法と保険会社への対応を解説【千葉市】

関連記事

監修者

柔道整復師・鍼灸師

鍼灸整骨院かまたき

交通事故による首・腰の痛み、むちうちなどの施術を行っています。

整形外科との併用や保険会社とのやり取りについてもご相談いただけます。