車の異音を感じたら要注意!すぐに車屋へ

車を運転しているときに、これまで聞こえなかった「キュルキュル」「キーキー」「ゴトゴト」「ガラガラ」といった音が聞こえることがあります。

小さな音だからと放置していると、故障が進行して修理費が高くなるだけでなく、ブレーキ、タイヤ、足回りなどの異常によって事故につながる可能性もあります。

ただし、異音だけで故障箇所を正確に特定することはできません。

同じ「キーキー」という音でも、ブレーキパッドの摩耗、部品同士の接触、異物の挟まりなど、さまざまな原因が考えられます。

異音を感じたときに大切なのは、自分で無理に修理しようとせず、安全な場所へ停車したうえで、音が発生する条件を記録し、販売店や整備工場へ相談することです。

この記事では、車から発生する異音の種類、考えられる原因、走行を中止すべき症状、点検を依頼するときの伝え方について解説します。

目次

車の異音は故障を知らせるサインの可能性がある

車は、エンジン、モーター、ブレーキ、タイヤ、サスペンション、排気装置など、多くの部品によって構成されています。

走行中には一定の作動音が発生しますが、普段と異なる音が急に聞こえ始めた場合は、部品の摩耗、緩み、変形、破損、異物の付着などが起きている可能性があります。

JAFも、走行中の異音はタイヤへの異物の刺さりや走行関係部品の損傷など、発生源が多岐にわたるため、状況に応じた確認と点検が必要と案内しています。

特に次の変化を伴う場合は、音だけの問題と考えず、早めに安全な場所へ停車してください。

・警告灯が点灯した
・ブレーキの効きが悪い
・ハンドルが取られる
・車体が大きく振動する
・焦げたにおいや燃料臭がする
・煙や蒸気が出ている
・エンジンの出力が急に低下した
・タイヤが傾いている
・車体の下から液体が漏れている
・音が急に大きくなった

すぐに走行を中止した方がよい異音

すべての異音が直ちに重大故障を意味するわけではありません。

しかし、次の症状を伴う場合は、そのまま販売店まで運転せず、安全な場所へ停車してロードサービスを利用する判断が必要です。

ブレーキ音と同時に効きが悪くなった

ブレーキを踏んだときに金属が擦れるような音がし、次の症状もある場合は注意が必要です。

・ブレーキペダルが深く入る
・ペダルが通常より硬い
・ブレーキの効きが弱い
・車が左右どちらかへ流れる
・ブレーキ警告灯が点灯した
・強い振動が出る

ブレーキ警告灯の点灯とともに制動力が低下している場合、メーカーの取扱説明書でも、ただちに安全な場所へ停車し、販売会社へ連絡するよう案内されています。

安全に停車できた後は、無理に走行を再開しないでください。

タイヤ付近から連続的な打撃音がする

走行中にタイヤ周辺から「バタバタ」「パンパン」「ゴトゴト」といった音が聞こえる場合は、次の可能性があります。

・タイヤの空気圧低下
・パンク
・タイヤの変形や損傷
・異物の付着
・ホイール周辺の異常
・タイヤハウス内の部品との接触

ハンドルが取られる、車体が傾く、振動が強くなる場合は、タイヤが重大な損傷を受けている可能性があります。

高速道路上では、自分でタイヤ交換や確認作業をするのは二次事故の危険があります。JAFも、高速道路の路肩で自ら作業することは避け、安全を確保してロードサービスを要請するよう案内しています。

大きな金属音と強い振動が発生した

走行中に「ガンガン」「ゴンゴン」「ガラガラ」という大きな金属音が発生し、車体にも強い振動がある場合は、走行関係部品が損傷している可能性があります。

過去には、特定車種のプロペラシャフト内部のベアリングが摩耗し、異音や振動を放置すると部品の脱落や火災につながるおそれがあるとして、メーカーから注意喚起が出された例もあります。

原因を確認するために車体の下へ潜ることは避け、安全な場所へ停車して販売店やロードサービスへ連絡してください。

エンジン付近から異音とともに煙や蒸気が出た

エンジンルームから異音がし、煙や蒸気が出ている場合は、オーバーヒート、冷却系統の故障、オイル漏れ、電気系統の異常などが考えられます。

焦げたにおい、温度警告灯、エンジン出力の低下を伴う場合は、走行を続けないでください。

JAFも、エンジンルームから蒸気が出ている場合は、冷却系統の故障やエンジンオイル不足などによるオーバーヒートの可能性を挙げています。

エンジンルームが高温になっている可能性があるため、すぐにラジエーターキャップを開けてはいけません。

ハンドル操作時に異音と引っかかりがある

ハンドルを回したときに「ゴリゴリ」「コツン」「ギギギ」といった音がし、操作が重い、引っかかる、車が不自然に曲がる場合は、ステアリング機構や足回りに異常がある可能性があります。

JAFは、ハンドルを切った際の異音や手応えについて、ギヤやベアリングなどの破損が考えられる場合があり、整備工場での点検が必要と案内しています。

操作に明らかな異常がある場合は、そのまま走行を続けないでください。

ブレーキを踏んだときの「キーキー」「ゴーゴー」音

ブレーキを踏んだときに聞こえる異音には、いくつかの原因が考えられます。

ブレーキパッドの摩耗

ブレーキパッドが摩耗すると、摩耗を知らせる金属部品がディスクローターへ触れ、「キーキー」という警告音が発生する車種があります。

トヨタや日産の取扱説明書でも、ブレーキ付近から継続的な金属音が聞こえる場合は、ブレーキパッドが摩耗している可能性があるため、速やかな点検を案内しています。

音が聞こえなくなるまで乗り続けるのではなく、早めに点検を依頼してください。

ブレーキ表面のさびや水分

雨天後、洗車後、長期間駐車した後などに、ブレーキ表面へ薄いさびや水分が付着し、一時的に音が出る場合があります。

数回の制動で音が消えることもありますが、音が続く、振動する、効きが悪い場合は点検が必要です。

小石や異物の挟まり

ブレーキ周辺に小石や異物が入り、金属が擦れるような音が出ることもあります。

自分でタイヤやブレーキ部品を外そうとせず、整備工場で確認してもらいましょう。

ディスクローターやブレーキ部品の異常

ブレーキを踏むたびに車体やペダルが大きく振動する場合は、ディスクローター、キャリパー、パッドなどに異常がある可能性があります。

ブレーキ音だけで原因を断定せず、制動時の振動や車の流れ方も整備士へ伝えてください。

エンジン始動時の「キュルキュル」音

エンジンをかけた直後や、アクセルを踏んだときに「キュルキュル」と聞こえる場合は、補機ベルトの緩み、摩耗、水分の付着などが考えられます。

ただし、車種によってベルトの構造は異なり、ハイブリッド車や電気自動車では同じ考え方が当てはまらない場合があります。

ベルトが劣化・破損すると、発電、冷却、エアコンなどに影響する可能性があります。

次の症状を伴う場合は、走行を続けず点検を依頼してください。

・充電警告灯が点灯した
・水温が上昇した
・ハンドルが急に重くなった
・焦げたゴムのにおいがする
・音が急激に大きくなった

エンジンが作動している状態で、ベルトへ手や工具を近づけるのは大変危険です。

エンジン付近の「カラカラ」「ガラガラ」音

エンジン付近から聞こえる「カラカラ」「ガラガラ」という音には、次のような原因が考えられます。

・エンジン内部の摩耗
・オイル量や油圧の異常
・ベルトやプーリーの異常
・カバーや遮熱板の緩み
・排気系部品の振動
・補機類のベアリング異常

音だけで原因を区別することは難しく、正常な作動音である場合もあります。

ただし、油圧警告灯、水温警告灯、エンジン警告灯が点灯した場合や、出力低下、焦げ臭さ、振動を伴う場合は、すぐに安全な場所へ停車してください。

アクセルを踏んだときの「カリカリ」「カチカチ」音

坂道や加速時にアクセルを踏み込むと、「カリカリ」「カチカチ」といった音が聞こえる場合があります。

燃焼状態、燃料、点火系統、エンジン制御などが関係している可能性がありますが、音だけでノッキングと断定することはできません。

自分で空ぶかしを繰り返して確認するのではなく、次の情報を記録して整備工場へ伝えてください。

・坂道で発生するか
・加速時だけ聞こえるか
・エンジンが冷えているときか
・燃料を入れた直後から発生したか
・警告灯が点灯しているか

タイヤ付近の「ゴロゴロ」「ウォーン」音

速度に合わせて「ゴロゴロ」「ウォーン」という音が大きくなる場合は、次の原因が考えられます。

・タイヤの偏摩耗
・タイヤの損傷
・空気圧の異常
・ホイールベアリングの摩耗
・ブレーキ部品との接触
・駆動系部品の異常

カーブを曲がると音の大きさが変わる場合でも、それだけでホイールベアリングの故障と断定することはできません。

車体の振動やハンドルのふらつきを伴う場合は、速度を落とし、安全な場所へ停車したうえで点検を依頼しましょう。

段差で発生する「ゴトゴト」「コトコト」音

段差、荒れた道路、曲がり角などで足回りから音が出る場合は、次の可能性があります。

・サスペンション部品の摩耗
・ブッシュの劣化
・ショックアブソーバー周辺の異常
・スタビライザー部品の異常
・ボルトや部品の緩み
・荷物や工具の揺れ
・スペアタイヤの固定不足

まず、トランクや車内の荷物が動いていないかを安全な場所で確認します。

荷物が原因ではなく音が続く場合や、車体がふらつく、タイヤが不自然に減る、ハンドルが安定しない場合は、足回りの点検を受けてください。

普段と違う振動が続く場合は、JAFも販売店や整備工場で速やかに点検を受けるよう案内しています。

ハンドルを切ったときの「ギギギ」「コツン」音

ハンドル操作時の異音には、次の原因が考えられます。

・ステアリング機構の異常
・ドライブシャフト周辺の摩耗
・サスペンション部品の摩耗
・タイヤと車体部品の接触
・パワーステアリング装置の異常
・低速時のタイヤと路面の摩擦音

音だけでなく、ハンドルが重い、戻りにくい、振動する、車が左右へ流れる場合は早めの点検が必要です。

マフラー付近の「ボボボ」「バリバリ」音

排気音が急に大きくなった場合は、次のような原因が考えられます。

・マフラーの穴あき
・接続部分の緩み
・ガスケットの劣化
・マフラー固定部品の破損
・遮熱板の緩み
・排気系統の損傷

排気漏れがあると、排気ガスが車内へ入り込む可能性があります。

車内で排気ガスのにおいがする、頭痛や吐き気を感じる場合は、すぐに窓を開けて安全な場所へ停車し、車外へ出てください。

密閉された場所や車庫内でエンジンをかけたまま確認することは避けましょう。

エアコン使用時の異音

エアコンを入れたときだけ「カラカラ」「ゴー」「キュルキュル」という音が聞こえる場合は、次の原因が考えられます。

・送風ファンへの異物混入
・ブロアモーターの異常
・エアコンフィルターの汚れ
・コンプレッサー周辺の異常
・ベルトの異常
・風量切替機構の作動音

エアコンから音がするからといって、必ずガス漏れとは限りません。

冷房が効かない、焦げたにおいがする、煙が出るなどの症状がある場合は使用を止め、点検を依頼してください。

エンジン停止後にファンのような音がする

エンジンやハイブリッドシステムを停止した後も、しばらくファンが回る音が聞こえる車種があります。

これはエンジンや電装部品を冷却するための正常な作動音である場合があります。JAFも、一部車種ではエンジン停止後に冷却ファンがしばらく作動することがあると案内しています。

ただし、音が極端に大きい、長時間止まらない、警告灯が点灯する、焦げ臭い場合は販売店へ相談してください。

異音がしても正常な場合がある

車から聞こえる音のすべてが故障ではありません。

車種や装備によっては、次のような作動音が聞こえることがあります。

・エンジン停止後の冷却ファン
・ハイブリッド車のモーター音
・電気自動車の歩行者接近通報音
・ABS作動時の振動音
・自動ブレーキ作動時の警告音
・電動パーキングブレーキの作動音
・ドアロックの作動音
・排気系部品が冷えるときの金属音
・エアコンの風向切替音

正常音か故障音かは車種によって異なるため、取扱説明書の「音が鳴ったとき」「警告灯がついたとき」の項目を確認しましょう。

トヨタの取扱説明書でも、警告ブザーや安全装置の作動音と、ブレーキパッド摩耗などの点検が必要な音を分けて説明しています。

異音を感じたときに確認すること

異音を整備士へ正確に伝えるには、「どのような音か」だけでなく、発生条件を記録することが重要です。

いつ音が出るか

・エンジン始動直後
・暖機後
・発進時
・加速時
・減速時
・ブレーキ時
・カーブ時
・段差を通過したとき
・エアコン使用時
・雨の日だけ
・高速走行時
・エンジン停止後

どこから聞こえるか

・車の前方
・エンジンルーム
・右前輪付近
・左後輪付近
・車体の下
・マフラー付近
・車内のダッシュボード
・トランク

運転中に音の場所を探すため、視線をそらしたり、窓から身を乗り出したりしてはいけません。

同乗者がいる場合は、安全を確保したうえで確認してもらいましょう。

速度や操作との関係

・速度が上がると音も速くなる
・アクセルを踏むと大きくなる
・ブレーキを踏んだときだけ鳴る
・ハンドルを右へ切ると鳴る
・段差を越えたときだけ鳴る
・停止すると音が消える

音以外の変化

・振動
・警告灯
・におい
・煙
・液漏れ
・ハンドルの重さ
・ブレーキの効き
・加速の低下
・燃費の悪化
・車体の傾き

これらをスマートフォンなどへメモしておくと、点検がスムーズになります。

異音を録音・撮影してもよい?

安全な状態であれば、異音を録音・撮影しておくと整備士へ状況を伝えやすくなります。

ただし、運転者が走行中にスマートフォンを操作してはいけません。

録音する場合は、次の方法を選びましょう。

・安全な場所へ停車してから録音する
・同乗者に操作してもらう
・固定されたドライブレコーダーの音声を保存する
・異音が出た時刻を記録する

異音が常に再現するとは限らないため、録音は診断の手掛かりになることがあります。

ただし、録音だけで故障箇所を断定できるわけではありません。

異音を感じたときにしてはいけないこと

音を確かめるために走行を続ける

「もう少し走れば原因が分かるかもしれない」と走行を続けると、故障が進行する可能性があります。

特にブレーキ、タイヤ、ハンドル、強い振動に関係する症状は、安全を優先してください。

エンジン作動中に手を入れる

エンジンルームには、ベルト、ファン、高温部品、高電圧部品などがあります。

エンジンが停止していても、冷却ファンが自動的に回転する車種があります。

知識がない人がベルトや回転部分へ手を近づけるのは危険です。

車体の下へ潜る

ジャッキだけで持ち上げた車の下へ入ると、車体が落下して重大事故になる危険があります。

異音の確認を目的に車体の下へ潜らないでください。

タイヤやホイールを自己判断で分解する

ホイール、ブレーキ、サスペンションには重要保安部品が含まれます。

誤った組み付けや締め付け不足は、重大事故につながります。

音を消すために潤滑剤を吹きかける

原因を確認せずに潤滑剤を使用すると、ブレーキなど本来摩擦が必要な部分へ付着する危険があります。

異音の場所が分からない状態で、スプレーや油をかけないでください。

警告灯を無視する

異音と警告灯が同時に発生した場合は、車両の取扱説明書を確認してください。

赤色の警告灯には、ただちに停車が必要なものがあります。

異音を放置するとどうなる?

故障範囲が広がる

小さな部品の摩耗で済んでいたものが、周辺部品まで傷める可能性があります。

例えば、ブレーキパッドを使い切ると、ディスクローターなどにも損傷が広がることがあります。

修理費が高くなる

早期なら部品交換だけで済んだものが、放置によって複数部品の交換や大規模な修理が必要になる場合があります。

走行不能になる

ベルト、タイヤ、駆動系、冷却系などの故障が進行すると、道路上で車が動かなくなる可能性があります。

事故につながる

ブレーキ、タイヤ、ステアリング、足回りの異常は、停止距離の増加、車体のふらつき、操作不能などにつながるおそれがあります。

排気ガスや火災の危険がある

排気系統や燃料系統、電気配線の異常では、車内への排気ガス流入や火災につながる可能性があります。

焦げたにおい、燃料臭、煙を伴う場合は、走行を続けないでください。

異音がしたらどこへ相談する?

購入した販売店・ディーラー

車種固有の正常音や故障事例、保証、リコール、サービスキャンペーンなどを確認できます。

新車保証や延長保証期間中の場合は、保証対象になる可能性があります。

認証整備工場・指定整備工場

ブレーキ、エンジン、足回りなどの点検・整備を依頼できます。

初めて利用する場合は、認証や指定を受けた整備工場かを確認するとよいでしょう。

カー用品店やタイヤ専門店

タイヤ、ホイール、バッテリー、オイル、ブレーキなど、店舗が対応している範囲で点検を依頼できます。

ただし、複雑なエンジン故障や電子制御系統の診断は、販売店や整備工場を案内されることがあります。

ロードサービス

安全に走行できない、道路上で動けない、高速道路で異音が発生した場合などは、JAFや自動車保険付帯のロードサービスを利用します。

車を購入した販売店まで無理に自走する必要はありません。

リコール情報も確認する

異音の原因が、メーカーのリコールや改善対策、サービスキャンペーンに関係している場合があります。

国土交通省や自動車メーカーの公式サイトでは、車台番号を使って対象車両を確認できる場合があります。

異音が発生した際は、販売店へ次のように確認しましょう。

「この車種で同じ異音の事例はありますか」

「リコールやサービスキャンペーンの対象ではありませんか」

「保証で点検・修理できますか」

整備工場へ伝える内容

点検を依頼するときは、次の情報を伝えます。

・音の種類
・音が出始めた時期
・音が出る場所
・走行速度
・発生する操作
・毎回鳴るか
・雨や気温との関係
・警告灯の有無
・振動やにおいの有無
・直前に行った整備
・縁石や段差へぶつけたか
・事故や接触があったか
・録音や動画の有無

「右へ曲がるとき、時速30km前後で左前からゴロゴロ音がする」など、具体的に伝えると症状を再現しやすくなります。

車の異音を予防する日常点検

国土交通省は、自動車の使用者が走行距離や運行状態に応じて日常点検を行い、適切に整備することを案内しています。

日常的に次の項目を確認しましょう。

タイヤ

・空気圧
・亀裂や損傷
・異常な摩耗
・溝の深さ
・異物が刺さっていないか

タイヤの空気圧は見た目だけでは判断しにくいため、エアゲージや販売店、ガソリンスタンドなどで確認します。

エンジンルーム

取扱説明書で確認方法が案内されている範囲で、次の項目を点検します。

・エンジンオイル量
・冷却水量
・ブレーキ液量
・ウォッシャー液量
・目立つ液漏れ

高温時やエンジン作動中の確認は避け、車種ごとの手順に従ってください。

ランプ類

・ヘッドライト
・ブレーキランプ
・方向指示器
・ハザードランプ
・後退灯

運転席での確認

・ブレーキの踏みしろ
・パーキングブレーキ
・ワイパー
・ウォッシャー
・エンジンやモーターの始動状態
・警告灯
・普段と異なる音や振動

定期点検を車検任せにしない

車検は、その時点で保安基準に適合しているかを確認する制度であり、次の車検まで故障しないことを保証するものではありません。

走行距離や使用環境に応じて、法定点検やメーカーが定める点検を受けることが大切です。

特に次の使い方をする車は、部品への負担が大きくなる場合があります。

・短距離走行が多い
・渋滞路を頻繁に走る
・山道を走る
・荷物を多く積む
・海沿いや降雪地域で使う
・長期間乗らない
・年間走行距離が多い

よくある質問

車から異音がしたら、すぐに停車した方がよいですか?

ブレーキの効きが悪い、ハンドルが重い、車体が大きく振動する、警告灯が点灯した、煙や焦げたにおいがある場合は、すぐに安全な場所へ停車してください。音だけで走行に異常がない場合でも、早めに点検を受けましょう。

「キーキー」という音はブレーキパッドの摩耗ですか?

ブレーキパッドの摩耗で警告音が出る場合がありますが、さび、水分、異物、部品の接触などでも似た音が出ます。音だけで断定せず、継続する場合は点検してください。

ブレーキを踏んでいないのにキーキー音がします

ブレーキパッドの摩耗警告、異物の挟まり、タイヤや回転部品との接触などが考えられます。速度に合わせて音が変わるかを記録し、整備工場へ相談してください。

エンジン始動時のキュルキュル音は放置しても大丈夫ですか?

補機ベルトの緩みや摩耗などが考えられます。音が続く、充電警告灯が点灯する、焦げ臭い、水温が上がる場合は走行を続けないでください。

タイヤ付近からゴロゴロ音がします

タイヤの偏摩耗、空気圧の異常、異物、ホイールベアリングなど複数の原因が考えられます。振動やハンドルのふらつきを伴う場合は早めに停車し、点検を依頼してください。

段差を越えるとゴトゴト音がします

車内の荷物やスペアタイヤの固定不足のほか、サスペンションやブッシュなどの異常が考えられます。荷物を確認しても音が続く場合は、整備工場で点検を受けてください。

ハンドルを切るとカチカチ音がします

ステアリング、ドライブシャフト、サスペンションなどの異常が考えられます。ハンドル操作に引っかかりや振動がある場合は、走行を控えてください。

マフラー音が急に大きくなりました

マフラーの穴あき、接続部の緩み、排気漏れなどが考えられます。車内に排気ガスのにおいが入る場合は、すぐに停車して車外へ出てください。

エアコンを入れたときだけ異音がします

送風ファンへの異物混入、ブロアモーター、コンプレッサーなどの異常が考えられます。焦げ臭さや煙を伴う場合はエアコンを停止し、点検を依頼してください。

エンジンを止めてもファンの音が続きます

車種によっては、部品を冷却するためにエンジン停止後もファンが作動することがあります。極端に長く続く、警告灯や焦げ臭さを伴う場合は販売店へ相談してください。

異音が一度だけなら点検しなくてもよいですか?

小石や路面状況などによる一時的な音の場合もあります。ただし、同じ音が繰り返す、以前より大きくなる、振動や警告灯を伴う場合は点検が必要です。

異音が消えたら故障も直ったということですか?

音が消えても、部品の摩耗や緩みが解消したとは限りません。警告灯や振動があった場合、または繰り返し発生している場合は点検を受けてください。

異音を録音して整備工場へ見せてもよいですか?

安全な状態で録音したものであれば、診断の手掛かりになります。運転者が走行中にスマートフォンを操作せず、停車中に録音するか同乗者へ依頼してください。

自分でボンネットを開けて確認してもよいですか?

取扱説明書で案内されている範囲の目視確認はできます。ただし、エンジン作動中に手を入れる、回転部品へ触れる、高温部品や高電圧部品へ近づくことは避けてください。

異音がするときはディーラーと整備工場のどちらへ行けばよいですか?

どちらでも点検を依頼できます。保証、リコール、車種固有の作動音を確認したい場合は販売店、一般的な点検や修理は認証整備工場も選択肢になります。

異音がある状態で高速道路を走ってもよいですか?

原因が確認できていない状態で高速道路へ入るのは避けてください。高速走行中に故障が悪化すると、停車や避難が難しくなります。

修理工場まで自分で運転してよいですか?

ブレーキ、ハンドル、タイヤ、強い振動、煙、液漏れ、警告灯などに異常がある場合は自走せず、ロードサービスを利用してください。音だけで操作に異常がない場合も、事前に整備工場へ状況を伝えて判断を仰ぎましょう。

まとめ

車から聞こえる異音には、故障を知らせる重要なサインが含まれている場合があります。

特に注意が必要なのは、次のような症状です。

・ブレーキ音と同時に効きが悪い
・タイヤ付近から大きな打撃音がする
・ハンドル操作に異常がある
・車体が大きく振動する
・警告灯が点灯した
・煙や蒸気が出ている
・焦げたにおいや燃料臭がする
・排気ガスが車内へ入ってくる

このような場合は、無理に車屋まで運転せず、安全な場所へ停車してロードサービスへ連絡してください。

異音だけで故障箇所を断定することはできません。

音の種類、発生場所、速度、操作、警告灯、振動、においなどを記録し、販売店や整備工場へ伝えることが、正確な診断につながります。

車から普段と違う音が聞こえたら、「まだ走れるから大丈夫」と放置せず、早めに点検を受けましょう。

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