
むちうち症とは
「むち打ち症」は、自動車の追突や衝突、または急停車の衝撃が車内の人に伝わり、首がむちを打つようにしなることが原因で起こる症状の総称であり、医学的に正確な病名ではありません。しかし、交通事故にあうことによって首に損傷を受けることを、一般的には「むちうち症」と呼びます。
むちうち症の診断
交通事故による「むちうち症」の症状は痛み・しびれ・全身の倦怠感・頭痛・めまい・目のかすみ・耳鳴り・不眠など様々な症状があります。
「むちうち症」の症状は、交通事故直後は事故の衝撃により興奮状態にあるため、不調を感じない場合が多く、事故から数日経ってから、「首が痛い、肩が重い、なんだかフラフラする」などの症状が出て病院へ行き、診断されるケースが多いようです。
交通事故にあったら自己判断せず自覚症状がなくても必ず病院へ行き診断を受けるようにしましょう。
病院でレントゲン検査した結果、骨折や脱臼など特になければ「異常なし」と診断されることがほとんどです。
ささいな症状でもいつもと少しでも違う症状がある場合はしっかり医師に伝えきちんと治療を受けるようにしましょう。
また、事故から2週間以上経ってから不調を感じ病院を受診しても事故との因果関係を認められなくなり、自己負担で治療しなくてはならなくなるので気をつけましょう。
むちうち症は初期の対処が重要です
「交通事故の後、数日は痛かったけどそのうち痛みは治まった」
「少し痛いけどガマンできる程度だ」
「そのうち治るだろう」
など自己判断して治療を受けないのは良くありません。
なぜなら痛みは落ち着いても歪みは残っているからです。
交通事故で受ける身体の衝撃は約2トンと大きく、レントゲン検査では異常がなくても筋肉や靭帯は傷ついています。
受傷後、痛みが強すぎるときは安静が必要ですが、痛みが治まったらなるべく早いうちから治療やトレーニングを開始することで、後遺症を残さず早く回復することができます。
むちうち症の通院にかかる期間
あくまで目安です。
あなたの事故やお身体の状態と照らし合わせて参考にしてみてくだ。
ぶつかるスピード | 通院期間 |
30Km以下 | ~3ヶ月 |
31~60Km | 3ヶ月~半年 |
61km~ | 半年~1年 |
筋肉と靭帯の損傷の治癒目安 | 治癒目安 |
①首は痛みが動かせる方向がある | 1ヶ月半 |
②首を少しだけ動かせる | 1~3ヶ月 |
③首をまったく動かすことが出来ない状態 | 3ヶ月~半年 |
この他の肩や腰などをケガ人も基本的には上の図を参考にして下さい。
施術(治療)の打ち切りとは?
保険会社は、交通事故のケガの程度によっておおむねケガの治癒期間を定めています。
定めた施術期間に近づくと保険会社は、医師に症状の経過や見通しを聞いたうえで施術の打ち切りの提案をしてきます。
保険会社に言われたからと言って、「必ず施術の打ち切り」というわけではありません。
まだ身体に不調を感じているのであれば、病院に行って医師に身体の不調を訴え施術の継続が必要なことを証明してもらいましょう。
また施術の打ち切りではなく、「症状固定」の提案がされる場合があります。
これも施術の打ち切りと同じなので、まだ身体の不調がある場合は医師に施術が必要な旨、証明してもらいましょう。
「症状固定」を受け入れるとその後の通院にかかる費用は自己負担になるので覚えておきましょう。
本来、「症状固定」は保険会社が決めるものではなく医師が診断するものなのでもう少し施術を続けたい場合は身体の状態を医師に相談し、施術の継続を訴えましょう。
治癒と症状固定の違い
交通事故の施術をおしまいにする時、「治癒」で終わるパターンと「症状固定」で終わるパターンがあります。
「治癒」は交通事故で受傷した痛みやしびれ、めまいや耳鳴りなどの症状がすべて治ったということです。
「症状固定」は、症状は治ってはいないものの、このまま施術を続けてもこれ以上の回復は期待できない状態をさします。


「治癒」で終わっても「症状固定」で終わっても、この時点で賠償期間が確定し、それまでの施術費や休業損害も打ち切りになります。
「治癒」で終わった場合は良いのですが、もしも「症状固定」で終わってしまった場合、その後に残った症状に対する施術費は保険会社の賠償期間がすでに終わっているので自己負担になります。
しかし、後遺障害慰謝料の手続きをすることで逸失利益を請求することが出来ます。
後遺障害慰謝料を請求するためには後遺障害認定を受ける必要があります。
この認定は6ヵ月以上通院しても良くならなかった場合、医師による「症状固定」の診断が必要になるので覚えておいて下さい。
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むちうち症の分類と症状
①「頸椎捻挫型」‥‥‥‥神経損傷なし!首の痛み、こり、可動域制限が特徴
②「バレー、リュウ型」‥感情をコントロールする自律神経を損傷。不調の原因がはっきりしない
③「神経根型」‥‥‥‥‥神経の根元部分を損傷。うでや上肢の症状が多い
④「脊髄型」‥‥‥‥‥‥脊髄やそこから伸びる神経損傷。最も症状が重い
⑤「脳脊髄液減少症」‥‥髄液がくも膜下空からもれ出す。診断が難しく、発見が遅れることが多い
むちうち症の主な症状
首や肩の痛み、こり、重さ、だるさ、首が動かせない、回せない頭痛、後頭部から背中にかけての痛み、こり、めまい、耳鳴り、耳の閉塞感、目のかすみ、吐き気、全身の倦怠感、睡眠障害、不安やイライラ感など
むちうち症の75%を占める「頸椎捻挫型」
5つに分類されるむちうち症の中で最も多いものが頸椎捻挫型です。
頸椎捻挫型とは、交通事故の衝撃によって首を支えている筋肉を傷め、運動障害を引き起こす症状です。
神経の損傷はなく、首の痛みと可動域制限(首が動かしづらい、首が動かない)が特徴です。
脱臼や骨折はしていない状態なので、どんなに痛みが強くてもレントゲン検査では異常はありません。
しかし、首の筋肉や靭帯の損傷による首の痛みのほか頭痛、肩こり、首から肩にかけての重だるさ、背中の痛み、手のしびれやめまいなどの症状があらわれます。
この頸椎捻挫型の症状は、整骨院による手技が特に有効的です。
痛みは画像に写らないため軽傷に診られる場合もありますが、痛みの程度や感じ方は人それぞれ違います。
人によっては睡眠障害やうつ病など二次的な症状を発症することもあります。
整骨院が得意とする手技は直接、患者さんの身体に触れ痛みの発生しているポイントをとらえ、お一人お一人の症状や状態に合わせた治療をしていきます。
症状の改善は技術や知識でかなり違ってくるので交通事故治療を得意としているところや経験豊富な治療家を選ぶことが早期改善の近道です。
「痛み」
交通事故にあった方のほとんどが身体のどこかしらに痛みを感じます。
事故の衝撃の大きさにより痛みの強さも様々ですが通院期間の平均は3~6ヵ月間です。
「しびれ」
交通事故の衝撃により頸椎を損傷すると首の神経にもダメージが加わることがあります。
これが、しびれの原因です。
頸椎のどこを損傷したかによって、しびれが出る場所は変わってきます。
あまり強いしびれやなかなか治まらないしびれは、ヘルニアや骨折の可能性も考えられますので整形外科できちんと検査してもらえるようにしましょう。
しびれの回復には継続的かつ根気よく施術を受ける必要があるので諦めず頑張りましょう。
「頭痛・めまい・耳鳴り」
こちらの症状も頸椎の損傷により首の神経のダメージが加わった結果現れます。
早期に適切な施術をし、継続的かつ根気よく続けなければ後遺症になることもあるので「このくらい」と軽くみずにしっかり治療をしましょう。
むちうち症が起こるメカニズム
むちうち症が起きるまで
交通事故の激しい衝撃により頭は振り子のように振られ急激に後ろから前へ引っ張られます。
この一瞬の動きに対して身体は反射的に首を守ろうとし身体中に力が入り筋肉の緊張が起こります。
これが交通事故後の身体の痛みや重さの原因です。
衝撃がより大きければ筋肉を断裂したり、靭帯を損傷することもあります。
例 停車中の車に40kmで衝突=約2トンの衝撃‥‥ビルの3階(約6m)から落下した衝撃とほぼ同じ
交通事故以外のむちうち症
スポーツ時の転倒や転落でもむちうち症になることがあります。
首に強い衝撃や過剰な力が加わることで起こります。
準備体操を十分に行わずに激しいダンスを踊ったり、子供を肩車したりして急に負担をかけることでも発症することがあります。
むちうち症を治すために知っておくこと
むちうち症の痛みは受傷後1~3ヵ月間続きます。
痛いからと言って安静にしすぎると痛みやコリが長引き回復を遅らせます。
痛みの程度にもよりますが安静期間はなるべく短い方が良いです。
受傷後2週間たった頃から徐々に頸椎を動かすことで早期回復が見込めます。
①マッサージはダメと聞くけど?
むちうち症は頸椎を損傷しているために、首の動きが制限されている状態です。 首の動きを回復させるためには、頸椎を支えている筋肉をほぐし血流を良くすることが大切です。 しかし、早く良くなりたいからといって自己流のマッサージやストレッチで傷めた筋肉を無理に伸ばしたり強く押しすぎるとかえって頸椎に負担をかけ症状を悪化させてしまうことがあります。 必ず専門家の指示に従いましょう
薬や湿布は痛みを抑えますが、傷んだ筋肉や靭帯を直接回復させることはできません。
電気だけでは筋肉の緊張を緩める効果はありますが、むちうち症を治すことは難しいでしょう。
病院で「安静にしておいて下さい。」と言われ、痛みに耐え治療を受けない方がたまにいらっしゃいます。
これは「何もしなくても良くなる。」ということではなく「しっかりと治療を受けつつ安静にする」ことで早く良くなるということです。
安静にしていても痛みが落ち着いてもきちんと痛みの元となる部分を治療しなければ、何かの拍子にまた痛みが再発してしまう可能性があります。
安静期間は1週間程度とし、それ以降はなるべく普段通りの生活を送ります。
そもそも安静にすると言っても仕事を休めなかったり家事や育児をしなければならない方もいます。
安静というのは寝て過ごすのではなく、お酒やたば、激しい運動は控えましょう。
交通事故の衝撃は身体に2トン以上の負担がかかります。
その為、事故直後は痛くなくても数日後、数か月後、数年後に事故の衝撃でゆがんだ骨格が原因となり痛みに悩まされる方もいます。
交通事故に合った方の6~7割の方が頸椎に何らかの症状が発生しています。
痛みの自覚症状がなくても骨格がゆがんでいる場合があります。
その逆で、骨格に異常がなくても痛みやしびれが続くこともあります。
自己判断せずに必ず受診しましょう。
むちうち症は急性期と慢性期の2つの期間があります。
急性期
交通事故直後~約一ヵ月をさします。
この時期は、ジンジン、ズキズキと強い痛み方が特徴的で、患部が炎症して痛みを発生させています。
冷やして安静にすることで炎症が治まります。
お風呂に入って患部を温めると痛みが強くなる場合があるのでシャワーですませるといいです。
慢性期
だいたい三ヵ月以降を慢性期といいます。
痛み方も交通事故直後の痛みを少し違ってきて重だるいようなにぶい痛みが特徴的です。
慢性期は患部を温めることで血行が良くなり痛みが和らぎます。
「通院しているけど今のところでは思うように良くならない。」という方は転院という選択肢もあります。
治療を受けているのは患者様ご本人なので、治療院を選ぶ権利ももちろんご本人様にあります。
交通事故治療を受ける方は、治療を受ける権利、治療院を決める権利、積極的に治療に励み身体を治す義務があることを覚えておきましょう。
しかし、保険会社に転院を拒否されるケースもあるようです。
その場合はご相談ください。
スムーズに転院できるようアドバイスさせて頂きます。
交通事故直後は、突然のことで脳が興奮状態にあるため痛みを自覚しにくい方が多いようです。
交通事故から数日経ってから痛みに気づき病院を受診させるケースはめずらしくありませんので、気が付いたらすぐに受診してください。
しかし、いつまででも大丈夫とは限りません。
交通事故との因果関係を証明するためにおおむね2週間以内に受診しましょう。
骨折や脱臼がなければあまり安静にしすぎるとかえって症状を長引かせたり、肩こりの原因になる場合があります。
カラー(頸椎固定帯)の装着は受傷後、数日~1週間程度とし専門家の指導のもとなるべく動かして生活することで治りが早くなり症状の慢性化を防ぐことができます。
むちうち症の施術(治療)について
手技療法について
整骨院が得意とする手技療法は、古くは中国の医学である東洋医学の考えを元に西洋医学の知識も取り入れ完成された、人間が本来持っている自然治癒力を最大限に発揮させるための知識や技術がつまった療法です。
筋肉や骨、血液やリンパ液などを刺激し、細胞を活性化させることで身体の回復を助けたり早めたりすることができます。
むちうち症のようのな画像診断では写らない、不快な症状に対しても人の手で筋肉の緊張や固さ、骨格のバランスを感じ取り調整することで原因の分からない症状を改善へと導きます。
頭痛、肩こり、めまい、しびれなど局所的に起こる症状であっても単にその部分だけを治療するのではなく、身体全体の状態を把握し不快の元となる原因を突き止めることで自然治癒へと導きます。
手技療法の主な手段として、押す、揉む、伸ばす、ひっぱる、ひねるなどの動作がありますが単に患部を刺激するのではなく骨や筋肉、靭帯などのつながりを見極めて熟練の技術で施術を行います。
そのためむちうち治療は、施術者の技術や経験、知識によって手技療法が違うため治療効果が大きく違ってきます。治療院を選ぶ際には、むちうちを得意とするところを選ぶようにしましょう。
鍼灸治療について
鍼灸は身体にある経穴(ツボ)を鍼や灸で刺激し、気や血を巡らせることで痛みや不快な症状を緩和し、自然治癒力や免疫力を高める治療法です。
交通事故のむちうち症に対する鍼治療は、交通事故の衝撃で傷ついた筋肉や靭帯などの修復を速める効果があるので、なかなか良くならないむちうち症に効果的です。
詳しくは、「なかなか治らないむち打ちには『はり治療』」をお読みください。
交通事故の施術で鍼灸治療を受けたい場合、保険会社の方から「医師の同意を得て下さい。」と言われるケースがあるようですが、鍼灸治療は医師の同意がなくても受けられる、国が認めている治療です。
鍼灸治療をご希望の方はご相談ください。
またこちらから鍼灸治療の方が望ましいと判断した場合にも声をかけさせて頂きます。
「はりがどうしても怖い」「灸のにおいが苦手」という方は無理をせずおしゃってください。
その他の物理療法、運動療法
物理療法
受傷後、痛みが強い場合、早く症状を緩和せるために電気療法も有効的です。
当院では、コンビネーション刺激装置 EU-910超音波治療器を使い、交通事故で傷ついた筋肉や靭帯にアプローチします。
この治療機器は、超音波とハイボルテージ、超音波とマイクロカレントのように2つの電気を一緒に流すことで、交通事故で傷ついた筋肉や靭帯の痛みの緩和に効果的です。

〇超音波治療は、1秒間に100万回の高速度ミクロマッサージで温熱効果を生み出し、深部または浅部の患部の血流を促進し痛みの緩和、筋肉や靭帯の修復を早めます。
〇ハイボルテージは、150Vを超える高電圧を用い、深部への刺激に適し、疼痛の軽減や血流の促進、可動域の改善などに用いられます。
〇マイクロカレントは、極めて微弱な電気を用い、傷ついた組織の修復を早め、損傷部の治癒を促進。神経や筋肉を興奮させないため、筋肉痛の軽減に有効です。
運動療法
痛みが落ち着いてきて症状が安定してきたら、運動療法を取り入れて筋肉の柔軟性をアップさせたり筋トレを取り入れ、筋肉強化をはかっていきます。
運動療法は、操体法を使います。操体法は、抵抗を加えながら関節を動かす体操で、筋肉トレーニングと関節の可動域アップを一度に行えます。
鍼灸整骨院かまたきは、豊富な経験と熟練の技術を持ち合わせ治療実績もあるので安心して通院いただけます。
交通事故治療を
鍼灸整骨院かまたきで
施術するメリット
整骨院ではレントゲンやMRIなどの画像診断はできません。
また診断書の作成や手術を必要とする大きなケガ、注射やお薬による治療もできません。
なので交通事故にあわれた方には、まずは病院(整形外科)へ行くことをおすすめしています。
これでは整骨院へ行くメリットはないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ちょっと待って下さい!
鍼灸整骨院かまたきには、柔道整復師、はりきゅう師という歴とした国家資格を持った技術者がいます。
レントゲンやMRIなど画像診断では、異常が見つからないむちうち症や腰痛、肩こりや頭痛などに対し患者さまのお身体を直接、手で触ることで痛みや不調の原因を発見し回復へと導くスペシャリストです。
交通事故による大きな衝撃はお身体だけではなく心理的にも負担が大きいため、こういったストレスから不調がなかなか落ち着かない方も少なくありません。
鍼灸整骨院かまたきの交通事故治療は、マンツーマンケアなので患者様のライフスタイルや心理状態を常に把握し、交通事故にあわれた方の心理的な不安に寄り添う施術を心がけています。
その他、交通事故にあわれた際に発生する、難しい保険会社とのやり取りを始め、補償の事に対してアドバイスさせて頂きます
鍼灸整骨院かまたきは、患者様が身体的、心理的、経済的に不利益になることがないようきちんと対応させて頂きます。
まずはご相談ください。