交通事故後に背中が痛い原因とは?背中のむち打ちと通院方法を解説

交通事故後から「背中が痛い」「肩甲骨の内側が痛い」「首から背中にかけて張る」といった症状が続いていませんか?追突事故では背中を直接ぶつけていなくても、首が大きく前後に振られることで首から背中につながる筋肉や靭帯に負担がかかり、背中に痛みが出ることがあります。いわゆる「むち打ち」というと首の痛みをイメージする方が多いですが、症状は首だけに限らず、肩・肩甲骨周囲・背中まで広がることがあります。また、事故直後には症状がなくても、翌日から数日後に痛みが出てくるケースもあります。交通事故後に背中の痛みや違和感がある場合は、自己判断で様子を見続けず、まず整形外科などの医療機関で診察・検査を受けることが大切です。
交通事故後に背中が痛くなる主な原因
追突事故などでは、衝撃によって身体が急激に前後へ揺さぶられます。その際、重い頭を支えている首が大きく動き、首から肩・肩甲骨・背中につながる筋肉や靭帯にも急激な負担がかかります。そのため、背中を直接ぶつけていなくても、筋肉の緊張や軟部組織への負担によって背中の痛みや張り、動かしにくさが生じることがあります。
特に追突事故では、首のむち打ちに伴って背中まで症状が広がるケースがあります。「事故では背中をぶつけていないから関係ない」と考えず、事故後から出てきた症状は医師へ具体的に伝えるようにしましょう。
背中の痛みの原因が首のむち打ちにあることもあります
交通事故後の背中の痛みは、必ずしも背中そのものだけが原因とは限りません。首から肩甲骨、背中にかけては筋肉や筋膜などが連続しているため、むち打ちによって首周囲の筋肉が強く緊張すると、その影響が肩や肩甲骨の内側、背中まで広がることがあります。
特に「首を動かすと背中まで痛む」「肩甲骨と背骨の間が痛い」「首から背中にかけて一直線に張っている感じがする」といった場合には、首周囲への負担が関係している可能性があります。ただし、症状の原因は一人ひとり異なり、骨折や神経症状など別の原因が隠れていることもあるため、交通事故後の症状は医療機関で確認することが重要です。
交通事故後の背中の痛みはいつから出る?
交通事故による背中の痛みは、事故直後から出る場合もあれば、翌日や数日後になってから現れる場合もあります。事故直後は緊張や興奮などによって身体の変化に気づきにくく、「その日は何ともなかったのに翌朝から背中が痛くなった」「数日経ってから肩甲骨の内側が痛くなった」ということもあります。
事故後に背中や首、肩甲骨周囲へ少しでも違和感が出てきた場合は、「時間が経ったから事故とは関係ない」と自己判断せず、いつから、どこが、どのように痛むのかを整理して医師へ伝えましょう。
交通事故後の背中の痛みで考えられる症状
交通事故後の背中の痛みには、さまざまな原因が考えられます。代表的なのは、首から背中にかけての筋肉や靭帯などに負担がかかるむち打ち症状です。そのほか、追突時の衝撃による胸椎周囲の筋肉への負担、シートベルトによる胸部・肋骨周囲への負担なども考えられます。
また、首周囲の神経が刺激されると、肩甲骨周囲の痛みだけでなく、腕への痛みやしびれ、手のしびれなどを伴うことがあります。深呼吸や咳で背中や胸が強く痛む場合、呼吸が苦しい場合、手足に強いしびれや力の入りにくさがある場合などは、整骨院だけで判断せず医療機関を受診してください。
背中のむち打ちで起こりやすい症状
交通事故後のむち打ちでは、背中の痛みだけでなく、肩甲骨の内側の痛み、首から背中にかけての張り、重だるさ、身体を前に曲げたときや反ったときの痛み、身体をひねったときの痛みなどが現れることがあります。さらに、首こりや肩こり、頭痛などを伴う場合もあります。
交通事故による症状は「強い痛み」だけではありません。「何となく背中が重い」「肩甲骨周辺がいつもより動かしにくい」「首を動かすと背中まで引っ張られる」といった違和感もあります。事故前にはなかった症状が出た場合は、その変化を医師へ伝えることが大切です。
交通事故後に肩甲骨の内側が痛くなる理由
交通事故後に「肩甲骨の内側が痛い」「肩甲骨と背骨の間が痛い」「背中の奥が重い」と訴える方もいます。肩甲骨周囲には僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋など首と肩甲骨をつなぐ筋肉があり、追突事故で首や上半身が急激に揺さぶられると、これらの筋肉にも負担がかかります。
そのため、痛む場所が肩甲骨の内側であっても、その周辺だけを見ればよいとは限りません。首や肩、背中全体の状態を確認しながら原因を考える必要があります。
レントゲンで異常なしと言われても背中が痛むことがあります
交通事故後に整形外科でレントゲン検査を受け、「骨には異常ありません」と言われても、背中や首の痛みが続くことがあります。レントゲンは主に骨折など骨の状態を確認する検査であり、筋肉・靭帯などの軟部組織の状態をすべて確認できるわけではありません。
そのため、「レントゲンで異常なし=痛みの原因が何もない」という意味ではありません。一方で、痛みが続くからといって自己判断でむち打ちと決めつけることも避ける必要があります。症状が強くなる、しびれを伴う、長く続くなどの場合は、医師へ症状を伝え、必要に応じて追加検査について相談しましょう。
MRIやレントゲンで異常なしと言われたにもかかわらず、首や背中の痛みが続いている方は、こちらの記事も参考にしてください。
[レントゲンやMRIで異常なしと言われたのに首が痛い方はこちら]
背中のむち打ちを放置するとどうなる?
交通事故後の背中の症状を「そのうち治るだろう」と我慢していると、痛みや動かしにくさが長引くことがあります。また、痛い場所をかばって生活することで、首や肩、腰など別の部位にも負担がかかる場合があります。
ただし、すべての背中の痛みが慢性化するわけではありません。大切なのは、事故後に症状がある場合に早めに状態を確認し、その時期の症状に合った対応を行うことです。特に痛みが強い場合や悪化している場合には、自己判断でマッサージやストレッチを行わず、医療機関へ相談してください。
交通事故後に背中が痛い場合は早めに整形外科を受診しましょう
交通事故後に背中の痛みや違和感がある場合は、まず整形外科などの医療機関を受診し、事故による症状として診察を受けることをおすすめします。事故から受診までの期間が長く空いてしまうと、後になって事故と症状との関係が問題になる場合があります。
「事故当日は痛くなかった」「翌日になって痛くなった」という場合でも、症状が出た時点で早めに受診しましょう。特に、背中だけでなく首や肩も痛い、肩甲骨の内側に強い痛みがある、深呼吸で痛む、手足のしびれや脱力感がある場合には、医師へ具体的に伝えてください。
保険会社に「大丈夫です」と伝えてしまった場合
事故直後に痛みがなかったため、保険会社へ「今のところ大丈夫です」と伝えてしまうことがあります。しかし、その後に首や背中の症状が現れることもあるため、一度「大丈夫」と伝えたからといって症状を我慢する必要はありません。
事故後から背中や首に痛みが出てきた場合は、保険会社へ現在の症状を伝えたうえで、早めに整形外科を受診しましょう。自賠責保険や任意保険による治療費の取扱いについては、事故状況や受診時期、保険会社の判断などによって異なる場合があります。保険会社とのやり取りについて不安がある場合は、こちらも参考にしてください。
背中のむち打ちは慰謝料の対象になる?
交通事故による背中の症状について、事故との因果関係が認められ、必要な通院を行った場合には、傷害慰謝料などの補償対象となることがあります。ただし、慰謝料の金額や補償の可否は、事故状況、治療期間、通院状況、過失割合などによって異なります。
背中に症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、医師へ事故後からの症状を正確に伝えることが重要です。慰謝料や損害賠償など法律上の判断については、必要に応じて弁護士などの専門家へご相談ください。
交通事故後は整形外科と整骨院を併用できる場合があります
交通事故後の通院では、整形外科で診察や検査を受けながら、整骨院へ通院する方法もあります。整形外科では、医師による診察、レントゲン・MRIなど必要に応じた画像検査、薬の処方などを受けることができます。整骨院では、医師の診断内容や症状の経過を踏まえながら、筋肉や関節の状態に応じた施術を行います。
「整形外科の診療時間では仕事の都合で通いづらい」「自宅や職場の近くで施術を受けたい」といった場合には、整形外科への受診を継続しながら整骨院を併用する方法があります。実際の通院方法については、医師や保険会社へ確認しながら進めることをおすすめします。
整骨院へ通う場合も整形外科で経過を確認することが大切です
整骨院へ通院する場合でも、整形外科で定期的に症状の経過を確認してもらうことが重要です。交通事故によるケガについて医学的な診断を行えるのは医師であり、症状が改善しているか、追加の検査が必要かなどを判断してもらう必要があります。
受診の頻度について一律の決まりがあるわけではありませんが、整骨院だけに通い続けるのではなく、医師の指示に従って整形外科でも経過を確認しましょう。
背中のむち打ちに対する鍼灸整骨院かまたきの施術
鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故後の背中の痛みに対し、事故状況や医療機関での診断内容、現在の痛みの場所や動きなどを確認したうえで施術を行います。事故直後の強い痛みがある時期と、痛みが落ち着いてきた時期では身体の状態が異なるため、症状に合わせて刺激量や施術内容を調整することが大切です。
事故直後の強い痛みへの対応
事故直後で痛みが強い場合には、無理に強く揉んだり動かしたりせず、身体の状態を確認しながら負担の少ない方法で対応します。症状によっては整骨院での施術より医療機関での診察を優先すべきケースもあるため、必要に応じて受診をご案内します。
首・肩・背中・肩甲骨周囲の状態を確認
背中に痛みを感じていても、首や肩周囲の緊張が関係している場合があります。そのため、痛みのある部分だけではなく、首・肩・肩甲骨・背中の動きや筋肉の緊張を確認しながら施術を行います。
身体の動きに合わせた施術
交通事故後は痛みをかばうことで、首を動かしにくくなったり、背中や肩甲骨の動きに左右差が出たりすることがあります。症状を確認しながら、無理のない範囲で身体を動かしやすい状態を目指します。
ストレッチや運動療法
痛みが落ち着いてきた段階では、症状に応じて軽いストレッチや運動を取り入れる場合があります。ただし、交通事故直後に自己判断で強いストレッチを行うと痛みが増すこともあるため、症状に合わせて行うことが大切です。
このような症状がある場合は早めに医療機関へ
交通事故後に、深呼吸ができないほど背中や胸が痛む、息苦しさがある、手足に強いしびれがある、手足に力が入りにくい、歩きづらい、強い頭痛・吐き気・めまいがある、意識がおかしい、痛みが急激に悪化しているといった症状がある場合は、整骨院への来院よりも医療機関での診察を優先してください。骨折や神経への影響などを確認する必要がある場合があります。
交通事故後の背中の痛みでお悩みの方へ
交通事故の追突では、背中を直接ぶつけていなくても、首から背中にかけて大きな負担がかかり、背中や肩甲骨周囲に痛みが出ることがあります。特に「むち打ちは首だけ」と思い込み、背中の症状を我慢してしまう方もいますが、事故前にはなかった痛みや違和感がある場合は早めに状態を確認することが大切です。
鍼灸整骨院かまたきでは、交通事故によるむち打ち、背中の痛み、肩甲骨周囲の痛みなどについてご相談いただけます。自賠責保険に関するご相談、整形外科との併用、他院からの転院についてもご相談ください。初めて交通事故に遭い「まず何をすればよいのか分からない」という方にも、現在の状況を確認しながらご案内します。
よくある質問
Q. 交通事故後に背中だけ痛くなることはありますか?
あります。背中を直接ぶつけていなくても、追突事故などで首から背中につながる筋肉や靭帯に負担がかかり、背中や肩甲骨周囲に痛みが出ることがあります。ただし、原因は一つとは限らないため、事故後に症状がある場合は医療機関で診察を受けましょう。
Q. むち打ちで肩甲骨の内側が痛くなることはありますか?
首や肩甲骨周囲には僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋などがあり、事故の衝撃によってこれらの筋肉に負担がかかると、肩甲骨の内側や背骨との間に痛みや張りを感じることがあります。
Q. 事故後、何日くらいしてから背中の痛みが出ることがありますか?
事故直後から痛む場合もあれば、翌日や数日後になってから症状が現れる場合もあります。事故後から新しく出てきた症状がある場合は、時間が経っていても自己判断せず医師へ相談してください。
Q. レントゲンで異常なしでも背中が痛いことはありますか?
あります。レントゲンでは主に骨の状態を確認するため、筋肉や靭帯などの状態がすべて分かるわけではありません。痛みやしびれが続く場合は医師へ症状を伝え、必要に応じて追加検査について相談しましょう。
Q. 交通事故後の背中の痛みで整骨院に通えますか?
交通事故後に整骨院へ通院することは可能ですが、まず整形外科などの医療機関で診察・検査を受けることをおすすめします。その後、医師や保険会社へ確認しながら整形外科と整骨院を併用する方法があります。
Q. 背中のむち打ちも慰謝料の対象になりますか?
交通事故との因果関係が認められ、必要な通院を行った場合には傷害慰謝料などの対象となることがあります。ただし、実際の補償内容は事故状況や通院状況などによって異なります。
Q. 保険会社に整骨院へ行くのはダメと言われた場合はどうすればいいですか?
まず保険会社がどのような理由でそのように説明しているのか確認しましょう。整形外科で診断を受けたうえで整骨院との併用を希望している場合は、その希望を保険会社へ伝えます。対応に不安がある場合は当院へご相談ください。
まとめ
交通事故後の背中の痛みは、背中を直接ぶつけた場合だけに起こるものではありません。追突事故などで首が大きく揺さぶられると、首から肩・肩甲骨・背中につながる筋肉や靭帯に負担がかかり、「むち打ちによる背中の痛み」として症状が現れることがあります。
特に、肩甲骨の内側が痛い、首から背中にかけて張る、身体を動かすと背中が痛いといった症状が事故後から出ている場合は、早めに整形外科などの医療機関で診察を受けましょう。レントゲンで骨に異常がない場合でも症状が続くことはありますので、痛みや違和感を我慢せず医師へ具体的に伝えることが大切です。
この記事は「交通事故後の症状完全ガイド」シリーズの一部です。交通事故後のむち打ち、首・背中・腰の痛み、しびれなどについて詳しく知りたい方は、症状完全ガイドをご覧ください。
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